移住者体験談
内藤正巳 さん
移住先 | 木島平村 |
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移住年月 | 2010年11月 |
年代 | 50代 |
家族構成 | 夫婦 |
職業 | 村役場職員 |
移住したきっかけは?
神奈川県に住んでいた時は、毎日の通勤に往復で約3時間かかっていましたが、一生のうちにどれだけの時間を満員電車での通勤に費やしているのか、そのストレスが心理的・身体的にどれだけの負担になっているか等々、都会での生活にだんだんと疑問を持ち始めていました。その頃、隣の飯山市で実施されている「百姓塾」(農業体験)に参加したことがきっかけで、四季の色が鮮やかに移り変わる北信州に惹かれ、2007年11月から現在の住まいで二地域居住を始めました。
その後、村の「地域おこし協力隊」に採用されたのを機に本格的に移住、現在に至っています。
現在どのような暮らしをされていますか?
村役場に嘱託職員として働いています。春から秋にかけては、自家菜園で野菜類を育てたり、近所の方から依頼された自宅前の田んぼの管理(草刈り、水管理など)をしていますが、こうした農作業を毎日できるのも、通勤時間が短くなった(片道徒歩25分)おかげです。
また、DIYでできる範囲で自宅(築90年ほど)のリフォームをしていますが、直したい場所が多くて思うように進んでいません。
ここ2~3年は、地区(自治会)の役職も任されるようになりました。
雪国の生活はいかがですか?
木島平村では、平年で100~120cmほどの積雪がありますが、自宅の玄関先から公道までの間や屋根からの落雪は自己責任で片づけなければなりません。特に除雪機が使えない場所は、スコップなどを使って自力で雪かきをしますが、1時間も経てば汗びっしょりになります。汗をかいた後に入るお風呂、冷たい飲み物といった楽しみを付け加えて、日常生活の一環と受け止めるようにしています。
移住を考えている方へアドバイスをお願いします。
移住を考える際に、「地域との関わり方」がネックになる、とよく言われます。
都会と比べれば、地域の行事や役割が多く近所付き合いも濃いことは確かですが、近所同士の顔が見え、お互いのことを気にかけている、そんな人間関係のほうが安心感があります。
また、地域では道路の草取りや水路の掃除、お祭り準備のなど、季節ごとの作業が数多くありますが、コミュニティーを維持していく上で必要な作業です。『ここに住む』と決めて移住する以上、その地域に合わせていくことが大事だと思います。
そうした地域との関わりも含めて、日常の生活をマメにやっていきたい、それが苦にならないという方は、田舎暮らしを満喫できると思います。