移住者体験談
遠藤 美代子
移住先 | 飯綱町 |
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移住年月 | 2013年9月 |
年代 | 40代 |
家族構成 | 夫婦 |
職業 | 宿経営、セラピスト、りんご農家 |
現在どんな暮らし?
飯綱山に抱かれた高原でヒーリングセラピールームを併設した小さな癒しの宿を営む傍ら、飯綱町の特産品である『りんご』を自家農園で育てながら暮らしています。
移住したきっかけ
自然の力溢れる信州で癒しに特化した大人のための宿を開業しようと5年前に決意し、当時住んでいた場所から広い信州の中で自分に合う場所を探しに訪れました。2012年11月末、道に迷って偶然出会ったのが、直売所の『りんご祭り』でした。
りんごが大好きだった私は道に迷った事も忘れて、迷わず飛び込みました。りんご農家さんが蜜が溢れるほど入ったサンふじを食べさせてくれたのですが、その美味しさに感動したのを今でも鮮明に覚えています。
その6ヵ月後にあの日訪れた直売所の近くに空き物件を見つけ、この場所に運命を感じ移住、宿を開業する事を即決しました。
あの日偶然出会ったりんごがこの場所に導いてくれたのだとりんごに感謝しています。
移住して良かったこと
美しい里山の自然環境の中で四季を五感で感じとりながら、地元の人々の優しくおおらかな温もりに触れ自分らしく生きていける環境が全てここにはあることです。
それまで縁もゆかりも無かった土地だったのですが、地域の方々には山での暮らし方を教わったり、高原野菜のお裾分けをいただいたり…何処の者ともわからない私を優しく受け入れていただきました。
そして、豊かな自然が織りなす美しい風景の中で知り得た大切な人々と共に過ごせるというのは、かけがえの無い本当に贅沢なひと時です。そのゆったりと流れる穏やかな時間がとても気に入っています。
苦労したこと
真冬の平均気温が氷点下で、寒さが厳しい山の生活です。凍結した道路の運転や宿施設の管理に当初は戸惑いもありました。でも、地域の皆さんにお知恵を授かり、4年目の今は無理なくやれています。山の生活の不自由さから学べることも多く、楽しみのひとつとなりました。
移住希望の方へのアドバイス
移住する目的を明確に持つこと、自分の目的が実現する場所を自分の意志で決めると良いと思います。移住した後は、地域のどんな魅力に惹かれてこの場所に決めたのか地元の方々に素直に伝えると、人と人との良い繋がりが生まれると思います。