移住者体験談
大平真則さん・仁美さん夫婦
移住先 | 須坂市 |
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移住年月 | 1996年10月 |
職業 | ペンションオーナー |
須坂市峰の原高原のペンションオーナー
みなさんこんにちは。このコーナーでは須坂市に移住した先輩移住者にインタビューをして、須坂の暮らしはどういうものか、須坂のいいところ、苦労しているところを聞いていくコーナーです。今回は須坂市峰の原高原地区の「ペンションリミニ」のオーナーである大平真則さん・仁美さん夫婦にインタビューしました。
◆平成8年10月に大阪府寝屋川市から移住
●ペンションオーナーになったきっかけは父の誘い
「ペンションオーナーになる前は大阪府寝屋川市に住んでいました。昔、私の父が峰の原高原のパウダースキーがお気に入りで峰の原高原スキー場に滑りに来て、ペンションリミニの初代オーナーさんの時に泊まりに来たという楽しい思い出がありました。時が経ち、このペンションが売りに出されるということを聞いて、父が飛びついて見に行こうという話になり、父と母と私の家族がペンションオーナーとしてまずはじめに住み始めました。父は、お気に入りのスキー場がありスキーやペンションの思い出がたくさんあるここ須坂市峰の原高原だから良かったのであって、他のところでは考えられなかったです。さらに、大阪に7人で暮らすより峰の原高原に来てのびのび暮らすほうが気に入ったというところもあります。今では、たまに大阪に帰っても早く戻ってきたい場所になっています。」
●須坂で生活して良かったこと、苦労したこと
「やはり、この自然の中でのびのびと子育てできる環境があるということが一番です。私たちも5人の子どもたち(その中には生後6ヶ月の娘もいました)を連れて峰の原高原にやってきましたが、20年経ってその子が成人するまで元気に育てることができました。土・日曜日のお休みは家族でバーベキューをみんなでしたり、子どもと一緒に工作をしたり、枯葉を集めて焼き芋をしたり、屋根の雪を下ろすときにはがんばって!と応援してくれたり、いつも子どもと一緒に何かをすることができます」
「逆に、交通が不便なところなので、買い物するにも、病院に行くにも車で山を降りて市街地まで出ていかなければなりません。今では、車の運転が好きで慣れてしまったので、そこまで苦労することはありませんが、20年前は須坂市内もそこまで栄えていなかったので、こんな不便なところに住んで大丈夫なのかと不安になったこともありました。また子ども達の送り迎えも大変でした」
「ペンションだけでは生活が成り立たなかったので、平日は、夫婦2人で子どもを両親に預けて一日中バイトをして生活費と子ども達の学費を稼いでいました。」
●地域おこし協力隊への提案
「峰の原高原地区は高齢化してきているので支えてほしいです。たとえば、市街地に降りるときは一声かけて一緒に送ってもらうとか、人数の少ない村なので、地区の皆さんがおしゃべりする機会と場所を作って、みんなの交流の場をもっと増やしてほしいです。」
●移住希望者へ「四季を感じて楽しんでほしい」
「自然ですかね。冬がこんに大変だったから春がこんなに楽しい、春がこんなに楽しかったから夏もこんなに楽しいのだろうなというように季節感を楽しんで味わってほしいと思います。大阪にいたときより四季を大切に感じ、何月になったらこういう風になるだろうなと楽しめるようになりました。私自身はこれまで子育てで大変でしたが、子どもが大学を卒業した後、これから自分の時間を楽しむことを考えていかないといけないかなと思います。もちろんお客さんは大切ですが空いた時間も多いので、せっかく長野に来たのだから主人とバイクでツーリングなどを楽しみたいなと考えています。」