移住者体験談
Aさん
移住先 | 須坂市 |
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移住年月 | 2013年1月 |
年代 | 30代 |
家族構成 | 夫と子ども3人(10歳、7歳、4歳) |
職業 | 農業(就農3年目ぶどう生産者) |
須坂は子どもの成長にとてもよい環境
●夫が農業を目指すまで
須坂市に移住をしてきたのは2013年の春、長男の小学校入学のタイミングでした。
私が夫から就農・移住の具体的な可能性を聞いたのがこの数か月前、お正月を迎える頃だったと思います。
夫は神奈川で酒店の店長として働いていたのですが、「自分でモノをつくりたい」という想いを抱き、長いこと、どこで何をつくるか、そのための足掛かりをどうするかなど、様々な面で徹底的に調べていたようです。
“長野県で就農をする”という方向性に辿りついたタイミングが、長男の小学校入学を控えた冬だったわけです。その時は突然のことだったのでとても驚きました。
●須坂を選ぶまで
私は夫から移住や転職(就農)について相談などを受けたことはないのですが、信頼する夫の選択に反対する理由など一切ありません。
夫が真剣に調べ検討し一歩一歩進んでいく姿を傍らで見守っていました。
●須坂で生活して良かったこと、苦労したこと
良かったこととしてまず挙げたいのは、須坂は子どもの成長にとてもよい環境であるということです。
たとえば子どもたちの小学校では、地域の方を先生に迎えて授業をしたり、保護者も一緒に参加する伝統的なイベントなどがあったりします。
学校任せだけではなく、地域の大人たちがみんなで子どもを育てるというような温かい雰囲気があります。
また、小学校への通学路は畑に囲まれた道なので、季節ごとの畑の様子や植物の成長などを自然に見て、吸収し、豊かな感性が育まれるのではでしょうか。
子どもが小学校の近所にあるぶどうの共撰所を見学した時、「お父さんの名前の入ったぶどうがあった!」と嬉しそうに言っていました。
都会に住んでいたら共撰所を見学したり、さらにそこで自分の父親の名前を見つけるという経験などなかなかできることではないでしょう。とても感動したようですよ。
苦労したことといえば、移住当初、私は車の運転ができなかったので移動の都度夫に車での送り迎えをしてもらわなければならなかったことでしょうか。
市内にはコンビニやスーパーなどの小売店はたくさんあるので、ちょっとした買い物には自宅から徒歩で行けるところで済ますことが出来るのですが、やはり、ここでの暮らしには車は必需品ですし、運転のスキルも必要ですね。
●移住希望者へメッセージ
自然を身近に感じながら暮らせることが須坂市のいいところです。
特に、子どもが自然を見たり触れたりしながら成長できる環境は素晴らしいし、そんな子どもたちの様子を見るのは親としても嬉しいですよ。
●インタビューを終えて
今回お話しを伺ったAさんは、もともと子どもに英語を教える仕事をされていました。
現在は家庭を守る主婦として、地区の活動や子どもたちの送り迎え、学校・保育園の行事への参加などに加え、ご主人と共にぶどうを育てています。
インタビューで質問をするたびに、“須坂への移住は子どものためにもとても良かった“というお答えが返ってくるのが印象的な、優しいお母さんでした。
また、Aさんがそんなふうに思えるのも、移住・就農について多角的に調べ熟考を重ねられたご主人の決断があったからこそでしょう。
強い信頼で結ばれたご夫婦の絆も垣間見えたインタビューでした。