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    移住者体験談

    Vol.3 先輩移住者に聞く/岡本鉄太郎さん「須坂市峰の原高原のペンションオーナー」

    東京都 須坂市 教育・子育て信州で働く

    岡本鉄太郎さん

    移住先 須坂市
    移住年月 1982年12月
    家族構成 夫婦と息子
    職業 ペンションオーナー
    須坂市峰の原高原のペンションオーナーの画像

    須坂市峰の原高原のペンションオーナー

    このコーナーでは須坂市に移住した先輩移住者にインタビューをして、須坂の暮らしはどういうものか、須坂のいいところ、苦労しているところを聞いていくコーナーです。今回は須坂市峰の原高原地区のペンションホワイトイーグルのオーナーである岡本鉄太郎さんにインタビューしました。

    ●ペンションオーナーになったきっかけ
    以前勤めていた東京の会社の上司がペンションに憧れて経営してみたいということで、私もスタッフとして来ないかと誘われました。もともと学生の頃からスキーをするために信州に来ていたので気に入っていました。長男にもかかわらず実家を離れ信州に行ってみようと思ったのがきっかけです。
    昭和57年、はじめはスタッフとしてペンションで働いていました。一緒に働いていた上司とオーナーの意見が合わなく関係が悪化してしまい、上司が出て行ってしまいました。しかし、自分はもうちょっとここで働きたいと思い峰の原に残ることを決めました。
    その後、オーナーがペンション以外に行っていた仕事が手一杯になってしまい、ペンションを経営するのが難しくなりました。そこで、自分がこのペンションを購入して昭和59年にオーナーになりました。
    ペンションのオーナーになりたくて峰の原高原にやってきたわけではなく、峰の原高原に住むようになってからここでペンションのオーナーになりたいと思ったのです。


    ●須坂・峰の原高原で生活して良かったこと、苦労したこと
    若い頃はスキー、テニス、パラグライダーといった高原スポーツを満喫しました。今は年をとり運動するには体がきつくなってはきましたが、夏の涼しさや、水のおいしさ、空気のおいしさ、景観のよさなど、若い頃には気づかなかった峰の原高原の良さを発見するようになりました。
    ほかの地域に比べ、冬は寒いですが夏が涼しいというのが一番ですね。子育ても保育園から中学校まで近くの菅平に通うことができます。住めば都というのではないかもしれませんが、峰の原高原は住んでみて初めてわかる良さというものがたくさんあります。四季により変わる風景や都会では味わうことができない空気や水のおいしさなどは住んでみて初めて感じることができます。
    このペンションは借金ではじめたものですから、売り上げなどの営業面が逆に苦労しました。ペンション経営はお客が来ないと収入がまったくない商売です。給料やボーナスなどの安定したお金が入ってくるわけではないので、今年はだめだったということがあるわけです。その中で子どもを大学にまで進学させるというのは苦労しました。


    ●須坂市・地域おこし協力隊への提案
    市の職員が峰の原高原に来ないで地域おこし協力隊にお任せというのではなく、実際に峰の原高原に来て知ってもらいたいです。また、協力隊も積極的に地域に溶け込むように努力してもらいたいです。たとえば、冬の雪かきなんかでも積極的に「雪かき手伝いますよ」と声をかけてもらいたいです。
    峰の原高原地区の誕生から40年以上が経ち80歳以上のオーナーさんが増えてきました。体調や力仕事の面で放っておけない部分がどうしても出てくるので、その点をもっと考えてもらいたいです。


    ●ペンションオーナーを希望する方へ
    大自然の中に住んでいるので、自然が大好きという人には良い仕事です。冬はスキー場があり、スキー場のお客がペンションに泊まってくださることで何とか生計を立てることはできます。
    夏はテニスに登山といった高原スポーツや陸上合宿のような高地トレーニング、山菜取り、きのこ狩りなど選択肢がたくさんあります。たくさんある引き出しの中から自分はこれが得意だというものをもち、それで勝負していくのだという思いが大事かもしれません。たとえば冬はスキー客、夏は陸上合宿に専念し残りはその季節にあったものを提供するというようなことが大切です。
    最後に、一人でペンションを経営するのは大変です。夫婦で経営したほうが楽にできると思います。

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