移住者体験談
冨田浩二さん
移住先 | 須坂市 |
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移住年月 | 1977年8月 |
家族構成 | 奥さん |
職業 | ペンションオーナー |
須坂市峰の原高原のペンションオーナー
みなさんこんにちは。このコーナーでは須坂市に移住した先輩移住者にインタビューをして、須坂の暮らしはどういうものか、須坂のいいところ、苦労しているところを聞いていくコーナーです。
今回は須坂市峰の原高原地区のペンションのひとつ、ペンション四季のオーナーである冨田浩二さんにお話をお伺いしました。
◆奥さんと1977年8月に埼玉県から移住
●ペンションオーナーになったきっかけ
東京の高校で教師をしていました。しかし、大変忙しく、また、生まれてこの方、人が多いところでしか住んだことがなかったので、人が少なくのんびりしたところで住んでみたかったということがありました。
まず、峰の原高原で保健休養地開発がされていたのでその土地を見に来ました。
その時に北アルプスが綺麗に見えて、その印象が大変深く、ここで生活したいと思いました。
そして、峰の原高原で生活するにはどのような仕事があるのかを調べていると、たまたまその時代はペンションという宿泊形態が誕生してすぐだったので、それなら素人でもすぐにはじめられるのではないかと思い、ペンション業をはじめました。
●須坂・峰の原高原で生活して良かったこと、苦労したこと
基本的には今の生活に満足しています。
まだ、仕事をバリバリしていた時には冬のシーズンはスキーのお客様ということで忙しかったですが、ある程度歳を取るにつれてスキーのお客様を迎えるというよりも冬を我慢して過ごせば、あとは素晴らしい季節が待っているという心境に変わりました。
逆に苦労したことは、経済的にも、もちろん大変でしたし、慣れない旅館業でしたので台所の中心だった料理を作る妻の方が私よりもよっぽど苦労したのではないかと思います。
幸いなことに40年間ここで暮らしていけるくらいお客様が来て下さったので経済的に苦労したということは少なかったと思います。
今は高齢になり冬の寒さと雪の多さに苦労しています。
●須坂市・地域おこし協力隊への提案
高齢者という立場になって思うことは、高齢者がどうやってここで暮らしていけるかということです。
やはり高齢者がここで暮らしていくには行政の援助がないと暮らしてはいけません。ここ峰の原高原には公共交通機関がありません。
ですので、高齢者が無理をして車の運転をして暮らしていかなければなりません。
これが結構厳しいのです。
ですから一日一便でも、一週間に一便でもいいのでここで暮らしていくために必要な公共交通機関が欲しいです。
また地域おこし協力隊には空きペンションの活用をどうにかしてもらいたいです。
観光的に見ても空き家というのはマイナスになってしまいます。
●移住を希望する方へ
移住希望者にはたくさんペンションに泊まってオーナーさんの話を聞いて欲しいです。
それがここで暮らしていくパワーになります。
私も開業する前にお話を聞いたりしてペンションの経営だったり、峰の原高原のことだったりを聞いてアドバイスをいただきました。
もし、ペンションを経営したいということであれば、偉大な先輩たちがたくさん峰の原高原にはいますので、是非泊まって話を聞くのがいいと思います。
ペンション四季
http://home.t08.itscom.net/horn/siki.html
TEL&FAX0268-74-2736