移住者体験談
オーナーとご夫人
移住先 | 須坂市 |
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峰の原高原のペンションオーナー
こんにちは。峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。峰の原高原では、4月に入っても半日で40㎝近くの雪が降り積もる日があります。まだまだ冬を感じる反面、フクジュソウやクロッカスが顔を出し、少しずつ春の訪れも感じるこの頃です。
今回もペンションオーナーさんやオーナー夫人と話して感じた〝ペンションてこんなところ″を紹介します。 第3弾は『ペンションのいちご』さんです。
●開業の経緯
ペンションのいちごのオーナーご夫婦は、奈良県から須坂市峰の原高原に移住され、1979年に開業されました。スキーにゴルフ、釣りに木工など多様なご趣味をお持ちのオーナー。スキー検定一級を持つオーナーから「ペンションをやろう!」という話が出て、いくつかペンション村を見て回り、初めて訪れた際にきれいに見えた北アルプスの景色に惚れて「峰の原高原にしよう」と決めたそう。オーナーのスキー仲間でペンションを経営している方がいたこともあり、いつかはペンションをやるだろう…と感じていたという奥さまと、のちに「のいちご」の名付け親となる娘さん、そして息子さんの四人で移住されました。
●ペンションの様子
玄関には季節ごとに変えるという奥さま手作りのシャドーボックスやプリザーブドフラワーなどが並びます。また、カントリー調のドレッサーは出かける前にちょっと身だしなみをチェックのできる嬉しいポイント。ダイニングに進むと白を基調とした空間に様々な大きさ・種類の雑貨が床から天井まで次々と目に入ります。一段区切られた空間には暖炉とソファーが並び、広々とゆったり過ごすことができるスペースが広がります。
●ペンションの奥さま
大阪府出身で、とても穏やかな話し方と落ち着きのある佇まいをお持ちの奥さま。オーナーに負けない多趣味です。ペンションを始める前から生花やドライフラワー作りがお好きだったそうで、
「どうしてもプリザーブドフラワーをやってみたくて近くの教室を探したのよ」
と、ペンションを始めてからはプリザーブドフラワー作りも始められたそう。その他にも、峰の原高原内にあるモノを使ってリース作りをされたり、シャドーボックス(各パーツを何層にも切り重ねることによりできる立体感のあるハンドクラフト)作りをされたりと、ペンション内は奥さまの手作り雑貨であふれています。
また、海外旅行がお好きで、ヨーロッパ諸国をはじめとする十か国近く旅をされたそう。
「ペンション業は閑散期があるから海外旅行に行くことができるじゃない。これが楽しみなの」
と、旅行をした際に時間があればその土地の雑貨屋さんやアンティークショップに立ち寄り見つけてくるというアンティーク雑貨たちもペンションに並びます。ちなみに旅行中に見つけた木の実などもつい拾ってしまうそうです。
「ペンション業を始めてからお料理を習いに通ったのよ。もう20年以上!」
そんなのいちごのお料理は、全て手作りのコース料理。宿泊した方にお話を伺うと、「サツマイモのポタージュやお肉の付け合わせのお野菜など、こんなにおいしく食材の味を感じられたのは初めて!」と驚かれていました。
「若いころは時間があればスキーに行っていたけれど、今はなかなかそうはいかないわよね。でも、天気のいい日に近所を散歩するだけでも、同じように歩いてる人や近所のお宅によってお話をすることができて良い場所。運動不足の解消にもなるわ」
雪のない時期には地域のハイキングクラブの仲間と山登りをしたりランチやお茶飲みをしたりと楽しみがあるそう。
「峰の原高原で暮らすのは大変なこともあるけれど、好きだから」
●おわりに
今年も須坂市オープンガーデン峰の原高原地区のお庭の一つになっている、のいちごさんのガーデン。峰の原高原は市街に比べて一か月ほど遅れて季節がやってきます。こだわりのガーデンを訪れてみてはいかがでしょうか。
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ペンションのいちご
http://noichigo.la.coocan.jp/
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