市町村で探す

    移住者体験談

    須坂市地域おこし協力隊 日下未夕の 「峰の原高原へお出かけください♪」ペンションってこんなところvol.11『ペンションスタートライン』

    東京都 須坂市 信州で働く

    古川茂紀さん

    移住先 須坂市
    家族構成 夫婦と子ども
    職業 ペンションオーナー
    ●ペンションスタートライン、スタート!の画像

    ●ペンションスタートライン、スタート!

    こんにちは、峰の原高原地域おこし協力隊の日下です。9月に入り、ゲレンデには秋の山野草が咲き始めました。未だ日差しの強い日がありますが、着々と移ろう四季を植物たちが教えてくれます。
    今回もペンションオーナーやオーナー夫人と話して感じた“ペンションってこんなところ”を紹介します。今回は『ペンションスタートライン』さんです。


    ペンションスタートラインのオーナー古川さんは東京都から須坂市峰の原高原に移住し、1986年に古川さんのご両親が開業しました。その後古川さんは結婚し、ペンションを引き継ぎました。

    ●ペンション地下の秘密!と“好き”が詰まった館内の画像

    ●ペンション地下の秘密!と“好き”が詰まった館内

    「川に魚を増やしたい」こんな思いから、NPO法人を立ち上げるほど、魚のことを想う古川さん。ペンションの地下には水槽がいくつも並ぶ部屋があり、「山にいながら様々な魚を見られる!」という不思議な体験ができます。また、「どうしても魚を一から育てたい!」という想いから、水利権を取得して、シナノユキマスや信州サーモン、イワナなどを養殖しています。ペンションでは古川さんの愛情をたっぷり受けたお魚たちを季節に合わせていただくことができます。

    地下にいるのはお魚だけではなく、採集された昆虫や標本が数々います。はじめはゾクゾクする方もいるかと思いますが、慣れてくると、じっくりとひたすら観察できます。
    「ペンションの階段を降りる」それだけの行為にこんなにワクワク・ドキドキすること、他にはないかもしれません。

    “ペンションに入ってからお部屋に行くまで”こんな少しの時間で、何冊もの本を目にします。本の種類やジャンルも様々で、絵本やマンガ、文庫に雑誌、魚系や虫系はもちろん、旅や温泉系、お料理系など、とにかく色々あります。どんな方でもきっと気になる本が見つかります。古川さんは本屋に行くと、1日かけて1フロアずつ見て回り、気に入った本はお買い上げだそう。多くの本が館内にあることにガッテン!

    そのほか、玄関や廊下には木材や小石のクラフトたち、ダイニングにはほっこりかわいいパステルカラーの雑貨たちが並びます。こちらは奥さんのお好きなもの。色々なところにおふたりの“好き”が詰まっています。

    ●レシピ本は目で楽しむ!の画像

    ●レシピ本は目で楽しむ!

    「ペンションの楽しみの一つ、お料理。ペンションスタートラインのお料理は?」
    ―「地元食材・自家養殖魚の創作料理。季節のものを提供しています。峰の原高原内で採れた山菜の料理はもちろん、モミジやシラカバなど季節のものを料理の飾りに添えています。味付けは凝ってないけど、おいしいものを心がけています。以前は、料理各々の量は多めで5皿ほどでしたが、現在は量は少なめで7皿ほどにしています。お酒を呑む人向けということもありますが、種類を多くすることで、お客さまが苦手な料理があっても大丈夫なように、という思いもあります」

    また、天ぷらや煮物は奥さま、サラダのドレッシングや魚に添える“たれ”を作るのは古川さんと役割を決められているそうです。
    「たれを作る時はレシピ本を見ない!レシピ本は目で楽しむ!レシピを学ぶより盛り付けや色合い、他の食材で作ったらどうなるかなどレシピ本を見ながら想像します。あとは食材の香りを大切にしています。たれは、同じものは二度と作れません!」

    伺った日のお料理でも、お豆腐には明太子×ごま油×ニンニク、焼き魚にはゆず×ショウガなど、口に入れた瞬間、これなんだろう!と楽しめました。ぜひ、五感をフル活用して、楽しんでいただきたいです。

    ●合宿≠団体の画像

    ●合宿≠団体

    「陸上に限らず様々な合宿に対応されていますが、そのきっかけは?」
    ―「元々、団体のお客さんは受け入れていませんでしたが、恩師との繋がりで、中高一貫校の吹奏楽部の合宿を受け入れることになり、受け入れを始めて数年後、一年生だった生徒が引退する年になって。合宿を思って、涙を流す生徒がいたんだよ。これに心を動かされて“合宿を受け入れよう!”と思った。合宿は単なる団体ではなく、子どもたちの成長を見ることができる。一緒に育てている感覚を味わうことができる。OB・OGとして合宿に来てくれる生徒もいるよ」

    二階の廊下には、多くの生徒からのメッセージ。ペンションスタートラインでの合宿を経て、次のステップへ。

    「自分のスタートライン、初心を忘れないようにとこの名前を付けましたが、今では色んな人にとって意味のある名前になっているようです」

    ●おわりにの画像

    ●おわりに

    この夏、「星空夜会」や「生き物展」を開催するなど、いつでも新しいことに目を向けていらっしゃる古川さん。生き物や本、写真…ペンションスタートラインにある様々なモノコトが新しい出会いを導いてくれる、そんな場所です。ぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。

    ペンション スタートライン ホームページ
    https://oldriver4.wixsite.com/startline

    ページTOPへ