移住者体験談
山口 哲志
移住先 | 辰野町 |
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移住年月 | 2009年10月 |
年代 | 50代 |
家族構成 | 夫婦、子1人 |
職業 | 会社員、有機農園カミーノ経営 |
現在、どんな暮らしをしてますか
中央アルプスと南アルプスの眺望が美しい辰野町の北大出に、妻と娘の3人で暮らしています。
会社勤めですが、休日はご近所の方たちからお借りした田んぼや畑で百姓をしており、移住してまもなく立ち上げた「有機農園カミーノ」で、収穫したエゴマやニンジン、タマネギなどの野菜や小麦を、ドレッシングやうどんなどに加工して販売しています。
山という大きな自然と、畑という身近な自然に抱かれて、忙しい毎日を送っています。
移住生活に求めていたことは何ですか
以前勤めていた会社で東京に転勤になったのですが、土曜日、日曜日が休みでも東京では休日に何をしていいかわからなくて。先輩に連れられて登った北アルプスからの眺めに感動し、思い切って転職、信州に移住してきました。
毎日、四方を囲む山々の姿の変化を眺め、休日は農作業に汗を流し、ときには家族で登山を楽しみ、ストレスのない充実した生活がここにはあります。
辰野町へ移住してよかったですか
辰野町は、都会と切り離されていないほどほどの田舎町。東京、名古屋へのアクセスもよく、道路整備が進むおかげで大阪も近くなりました。仕事で出張することがありますが、どの方面へも行きやすく、このことも辰野に暮らす決め手となりました。
それに、山好きには辰野町はとても魅力的で、眺めもさることながら、どの山にもアクセスがいい。アルプスや八ヶ岳に日帰りで行くことができます。
地域のみなさんも親切で、すぐに地元にとけこむことができました。農地もこころよくほとんど無償で貸していただき、有機農業にも理解してもらっています。
もうひとつよかったことは、星がとてもきれいなこと。夜も9時になると周囲の明かりが少なくなり、満天の星空を我が家の庭から見ることができます。
移住することについて心配はありましたか
移住する前は、漠然とですが、地域になじめるかが心配でした。駅に近く静かなところということで住まいを決めたのですが、お聞きすると、この地区には古くからのお宅がけっこうあり、どこもそうだと思いますが、最初は地区のしきたりがわかりませんでした。
けれども、近所のみなさんがとてもよくしてくれて、移住して2年ほどで畑を貸していただけることになり、百姓をしながらいろいろな方とふれあっていくなかで、地域にとけこんでいくことができました。昨年は地元の役員に推薦され、1年間活動してきたことで、地域の歴史や風習をよく知ることができ、とてもよかったと思っています。
移住を検討されている方へ
そこでの暮らしが自分のやりたいことと合っているか、そこでの仕事と自分のやりたいことが両立できるか、移住を決めるには、これが大事だと思います。自分のライフスタイルに合った移住先が見つかったなら、あとは地元にとけこもうという気持ちを持つことで、充実した毎日が過ごせると思います。