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    移住者体験談

    小谷に残る暮らしや風景は、都会とのパラレルワールド

    東京都 小谷村 信州で働く理想の住まい

    高木二郎さん・絵里奈さん

    移住先 小谷村
    移住年月 2011年9月
    年代 40代
    家族構成 夫婦2人
    職業 カフェ十三月オーナー
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    「以前は時間があれば旅に出たいと思っていました。でも・・・」

    「以前は時間があれば旅に出たいと思っていましたが、小谷に来てからそう思わなくなった。」だって、興味を持てば村の暮らしでやりたいことがいっぱい出てくるんです。楽しいですよ。」そう語る高木絵理奈さんの前職は雑誌などに原稿を執筆するライター。夫の二郎さんはグラフィックデザイナー。フリーランスと して東京で仕事をしてきたおふたりは絵理奈さんが2011年に地域おこし協力隊として採用されたのを機に、移住してきました。小谷を選んだのは、趣味のスノーボードが出来て、農のある暮らしをできる場所だったことや、協力隊の募集があったから、という理由から。思いがあってもいきなりの新規就農は難しいと考えて、地域おこし協力隊という制度を活用したそうです。現在二郎さんは東京からのデザイン仕事も請け負いながら野菜を育て、絵理奈さんも協力隊の退任後は小谷に古くから伝わる民芸のぼろ織りに携わるなど、農と手仕事をベースにした暮らしを営んでいます。

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    念願のカフェオープンまでのみちのり

    おふたりは2016年春に、現在住んでいる中小谷の集落内で[十三月]という古民家カフェの開業しました。自分たちの作った野菜を使った郷土食をベースとした料理や自家焙煎のコーヒーを提供するとともに「人の集まれる場所を作りたい」というのが開業を決めた理由。ただ、家を見つけるまでに一苦労あったとか。
    「空き家は多いですし、『ここ使えば?』と声をかけて下さる方もいました。でも、私たちにはカフェを営業するという目標がありました。だからロケーション選びは慎重。また気に入った物件があっても、残存荷物のことやご家族の意向などで断念せざるをえないことが何度もありました。物件を見つけるまでが思った以上に時間がかかりました」。その甲斐あって、雨飾山への登山や鎌池の紅葉狩りのアクセス上にあり、中谷の里が見渡せるという条件に叶った古民家を見つけることができました。

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    都会とのパラレルワールド

    昔ながらの田舎が残っている小谷を「都会とのパラレルワールド」と例える絵理奈さん。お金を払えば何とかなる都会とは異なり、集落のことや自分たちの身の回りのことなど、自分でやることが苦でない人にはおすすめだと言います。「自分のやりたいことなど、この先の人生の芯となるものがあった方がいいかも知れませんね。」その上で、田舎暮らしに大事な3つのことを教えてくれました。「過度に期待しないこと。違いを否定しないこと。興味を以て自分の頭で考える こと。心を開いて正直に向き合えば、きっと受け入れてもらえるはず」

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