移住者体験談
本田 聖己さん
移住先 | 筑北村 |
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移住年月 | 2017年2月 |
年代 | 30代 |
家族構成 | 夫、子(7歳・5歳・3歳・0歳) |
職業 | 主婦 |
空き家購入までのいきさつ
20歳の時、長野県伊那市を拠点とする太鼓集団に憧れ、試験を受けて団員になり、北海道から長野県へ移住しました。その後、夫と出会い結婚。夫の転勤に伴い、愛知県や長野県内を異動する中で、地域と深く関わることのできない暮らしに、寂しさや物足りなさを感じ始め、夫婦共に地元に根付きたいという思いを募らせていきました。また、家族が増えて社宅が手狭になり、騒音なども気になるようになってきました。子どもたちを自由に遊ばせたい、田舎で暮らしたいという思いも重なって、定住先を探し始めたのでした。
空き家購入の決め手
友人に筑北村を紹介され、空き家バンクの物件を見に行きました。その家はとても素敵で理想的な家でした。その後、筑北村でお祭りがあることを聞き、再び村を訪れました。獅子舞に笛に太鼓・・・その時、村の皆さんから思いもよらず大歓迎を受けたのでした。そして、その場にいた年配の女性に空き家を内覧したことを話したら、こんな素敵な言葉が返ってきました。「(ここに移住してもしなくても)お互い、素敵な人生にしましょうね。」と。この言葉に私は感動して、思わず涙が出たのでした。
その日、初対面の私たち家族を温かく迎えてくれた村の人々との出会いがあって、家の購入を決めました。素敵な家との出会いと筑北村の皆さんの優しさが、移住を決めた理由です。今も近所の人たちから声をかけられたり、野菜をいただいたりと、あの時と変わらず親切にしていただいています。
地域とつながる喜び
昨年、ママ友達とママ応援サークル「くるくる」を起ち上げました。これまでに、子ども用品を再利用する催し「くるくるリユース」を3回行ないました。今は賛同したママ友達10人で運営しています。メンバーとは今、物を作って「くるくるリユース」の中で販売しようと話しています。今後は、世代を広げて繫がっていきたい、例えば子育てを卒業した方々と一緒に何かできればと考えています。
筑北村の太鼓グループ「四阿屋こだま太鼓」には、すぐに家族みんなで加入しました。子どもの加入が噂になり、子どもとママのメンバーが増えたので、週に2回、子どもとママの練習時間を設けて、みんなで楽しく練習をしています。また、メンバーの高齢化でやれなくなっていた龍の舞を復活させることができました。地元の民話に基づいた舞を、分かりやすいように少しアレンジしながら試行錯誤で臨んでいます。他にも、中学の総合学習という授業の中で太鼓を教えています。今は、子どもたちに教える時間が一番楽しいです。
移住を希望している方へのアドバイス
漠然と田舎暮らしをしたいというよりも、こういうことをやりたい、こういう生活をしたいとビジョンを持って移住することをお勧めします。