移住者体験談
イェリマ ヤンタレ モーリスさん
移住先 | 伊那市 |
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移住年月 | 2016年4月 |
年代 | 20代 |
家族構成 | 妻と二人暮らし |
職業 | 農業 |
海外からの移住
モーリスさんは西アフリカに位置するベナン共和国出身。2013年に後に奥様になる自由理さんが青年海外協力隊でベナンに来た際にお二人は出会いました。その後、2015年に自由理さんは日本に帰国しますが、お二人のお付き合いは続き、2016年の4月に日本で、結婚し、高遠町藤澤の御堂垣外で夫婦生活を始めました。
モーリスさんは、母国ベナンでは、畑での農業を行っていたことから、御堂垣外でも、自家用の農作物を栽培し、近隣の方の営む農業法人で勤務しています。
また、モーリスさんは、地元の消防団にも所属し、その活動にも参加しています。
遠く海外から来ての感想やなぜ消防団といった地域活動に参加されることになったのか、お伺いしました。
消防団に入ったきっかけ
今住んでいる、御堂垣外は、若い人が少なく、お年寄りが多くいます。同じ隣組は3軒ですが、自分の家以外は2軒とも高齢のおばあさんのみの世帯です。昨年9月の台風16号豪雨の際に、もし、避難するときには、このおばあさんたちを自分が何とかしなければいけないと思いました。そう思ったことがきっかけで、自分の住んでいる地域を守る活動ができないかと思い、地元の消防団に入りました。
ベナンと伊那の違い
ベナンでは近所の人とのコミュニケーションの場が家の前の道路で、そこが話をしたりする社交場となっていますが、日本では皆あまり外に出ていないので、コミュニケーションの機会が少ないというのが感じました。
また、ベナンは雨季と乾季がはっきりしており、乾季の際は気温も下がりますが、低くとも20℃くらいまでで、こちらの冬に比べると全然暖かいです。こちらの冬を初めて経験しましたが、風が吹くと大変厳しかったです。
地域とのかかわり
「人と会ったら、欠かさずコミュニケーションをとる」「家やその周りをきれいにしておく」ことに気を付けています。これはベナンでも言われていたことです。隣人と良好な関係を築くことで、心地よく暮らすことができると思います。
今後の目標
今は、日本の農業について学んで、一日でも早く、働いている仕事を覚えていきたい。少しでもレベルアップしたいです。また、今年は、自家用の畑にトウモロコシを植えています。実がなれば、ベナンでの主食のトウモロコシ粉を作ることができるので、すこし自分たちの食生活が豊かになるかなと思います。