移住者体験談
川上さん一家
移住先 | 麻績村 |
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移住年月 | 2018年 |
年代 | 30代 |
家族構成 | 3人 |
職業 | りんご農家 |
■移住者インタビュー Vol.4
東京で海洋大学を卒業後、海洋調査会社に就職した川上さん。社会人生活を過ごす中で、なんとなく田舎で農業をやってみたいと考えていた折にフランス出身の奥さんと結婚。奥さんも田舎暮らしを希望していたことから、本格的に田舎への移住を考え始めます。
■麻績村への移住のきっかけ、経緯
横浜生まれ横浜育ちで、大学院まで海洋系の勉強を続けていました。就職先も海洋調査会社を選び、1年のうち200日近くを海上や造船所で過ごしていました。
そんな生活をしている中で、「田舎で農業をやってみたいな」と思うようになりました。ただ、この時点では何となくいいなあというレベルで、具体的なアクションを起こしているわけではありませんでした。
就職して10年くらい経ったころ、フランス出身の妻と結婚したのですが、妻も田舎で暮らしたいという希望を持っていたことから、田舎への移住に向けて本格的に動き出すことになりました。
妻が涼しい地域を希望していたことから、移住先として長野県が候補に。長野県で農業ができるところという条件でリサーチしていたところ、最初にヒットしたのが、この麻績村の地域おこし協力隊の募集情報でした。
その後、有楽町のふるさと回帰支援センターで行われた地域おこし協力隊募集説明会に参加した上で、実際に麻績村を訪れてみることにしました。役場の方に案内してもらって、村の様子などを見学しましたが、美しい里山に囲まれている風景に私も妻も「ここがいいな」と即決でした。
他の移住者の方々の話を聞くと、移住先を決めるまでにいくつかの自治体を巡っているケースが多いのですが、私たちは移住を検討してから麻績村に決定するまでとてもスムーズでした(笑)
■地域おこし協力隊の活動について
農業の経験は全くありませんでしたが、JAや県の指導員、地元の農家の方、先輩の協力隊員に教わりながら米とりんご栽培に取り組みました。ゼロからのスタートだったので、トラクターの運転や細かい農作業など全てが新鮮で、大変さよりも楽しさが大きかったです。作業をしていて苦に感じることもあまりなく、1年目は外仕事の良さを実感する日々でした。
2年目の今は、自分の担当農場を持ち、りんご栽培をメインに活動をしています。基本的に自分1人での作業となりますが、講習に参加したり、近くの農家の方からアドバイスをもらうことで技術面等をアップデートしながら作業に取り組んでいます。ある程度の手応えもあり、あと1年協力隊を続ける選択肢もありましたが、令和2年4月から村内でりんご農家として独立することを決めました。
■麻績村に移住して
まず、生活のリズムが大きく変わりました。会社勤めだった時は、1年の大半を海で過ごし、それ以外の時は満員電車で会社に通勤、というスタイルでしたが、麻績村に来てからは規則正しい時間に家に帰ることができ、家庭の時間も増えました。日常生活のストレスも大きく減り、健康的な暮らしができていると実感しています。
麻績村で気に入っているのは、
〇静かで景色の良いところ(特に北アルプスの眺望)
〇家庭菜園が気軽にできるところ
〇湿度が低く、夏でもそんなに暑さを感じないところ
〇夏の夜が涼しいところ(エアコンは不要です)
〇冬の景色が綺麗なところ
です。(写真は私のりんご畑からの眺めです)
冬の降雪もそんなに苦労と感じませんし、寒さについても耐えられるレベルかな、というところです。
買い物についても、平日はAコープやコメリで間に合いますし、休日は千曲市や安曇野市といった市街地にアクセスしやすいので、そんなに不便に感じることはありません。
また、麻績村に来てから子どもが産まれました。子育て面で言うと、自然が多い環境のありがたみを感じています。無料で利用できる「ひだまり広場」(未就園児の親子の育児交流の場)の存在もありがたいですね。
■移住を考えている方へのアドバイス
移住をするには色々と考えなければならないことが多いかと思いますが、やはり実際に移住してみないと分からないこともあると思います。情報収集等した上で、思い切って飛び込んでみることをオススメします!
◆私が作った自慢のりんごもぜひご賞味ください◆
石耕園 川上啓介