移住者体験談
杉浦恵子さん
移住先 | 栄村 |
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移住年月 | 2010年 |
年代 | 70代 |
家族構成 | 単身 |
職業 | 農家民宿「今泉ふるさとの家」オーナー |
移住のきっかけ
夫が高校卒業の頃から農業を知りたくて栄村と交流しており、私自身も30年近く栄村と交流していました。その後、定年退職を機に、栄村へ移住しました。
移住後は、栄村ファンを増やしたいとの思いから、築150年の古民家を改装した農家民宿「今泉ふるさとの家」を運営しています。
人間の暮らしの原点がここにある
分業化が進み、貨幣経済が完全に浸透した都市部の基準では、栄村はお金で買える利便性が乏しく、不自由です。しかし、栄村の人びとは米や野菜づくりをはじめとして、味噌や醤油づくり、家周りの補修や小屋づくりなど、自分でできることは自分でやるので、実は不自由していません。
また、旬の時期に採れた野菜などを塩漬けや乾燥して保存しながら食べていく、季節の変化に合わせた食文化も残っています。
そのため、季節の変化に合わせながら、手作りや自給自足ができる暮らしをしたいと思ったときに、栄村にはお手本が沢山あります。その意味で栄村には人間の暮らしの原点があると言えます。
村外から来た人にも寛容
栄村は昔から都市部から人を呼んで、村の暮らしの良さを知ってもらう活動を行っており、村外から来た人にも寛容です。村内を知らない人が歩いていると、「どこから来たんか?家でお茶でも飲んでいくか?」といった声が自然とかかります。こういった慣習は、共同作業の多い農業で培われたものではないでしょうか。
移住を検討している方へ
栄村の魅力は、人間らしい暮らしぶりです。都会の暮らしをそのまましようと思っても不便なだけです。また、楽しませてもらおうと思って移住しても楽しめません。自分で楽しもうと思わないと駄目です。出来上がったものを求めるのではなくて、身近な自然や人との「新しい暮らし」を始めるつもりで移住すると良いと思います。
【農家民宿「今泉ふるさとの家」】
電話 0269-87-3220
住所 〒389-2702 長野県下水内郡栄村大字北信2765