移住者体験談
上田 歩さん
移住先 | 須坂市 |
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移住年月 | 2021年9月 |
家族構成 | 夫婦 |
職業 | オートキャンプ場 |
●移住のきっかけ
2021年9月に大阪府から須坂市に移住して約5ヶ月になります。
私は元々、地元の大阪で働きながら生活をしていたのですが、「キャンプ場で仕事がしたい」と言い出した夫の一言がきっかけとなり、移住という選択をすることになったのです。
最初は、「一体何考えてるの、どうせ冗談で言ってるだけ」と話半分で聞いていたのですが、何度も移住について話をしてくるようになり、いつしか私も移住について考えるようになりました。
私自身は、特に移住したいという気持ちは無かったのですが、人混みにまみれた中で仕事をしながら生活をする都会暮らしというのは合わず、いつか田舎暮らしをしたいという思いはあったので、これを機に移住について考えてみようと移住先について調べることにしたのです。
移住についてネット検索をしたところ、長野県が移住支援に手厚く暮らしやすいという結果であったことから移住の候補地にすることになり、大阪にある長野県の移住相談デスクに行ったところ、須坂市を薦められ信州須坂移住支援チームへ移住相談をすることにしました。
今、思えば移住の候補地を須坂に決めたことが私達にとっては豊丘地区の人々と出会う運命の選択になったのです。
●思いもかけないキャンプ場の仕事
初めて移住相談をした際、移住後の仕事について色々と相談をしていたところ、趣味の話になり、夫はキャンプの話をし始めたのです。
その話がきっかけとなり、ちょうど募集中だった五味池破風高原オートキャンプ場の地域おこし協力隊を薦められたことで採用へとつながり、豊丘地区で生活を始めることになりました。現在私は地域おこし協力隊の夫と共に五味池破風高原オートキャンプ場を盛り上げる仕事に携わっています。
夫は「趣味のキャンプが仕事になる」と嬉しそうな感じで話を進めていたのですが、私はキャンプをしたこともなければ、虫も苦手で、正直なところ、五味池破風高原オートキャンプ場の活動については躊躇していました。
そんな私が、なぜ夫と共に五味池破風高原オートキャンプ場の仕事を選んだのかというと、須坂市は自然豊かな地でありながらスーパーや教育・医療機関などが充実し、生活を送るのに不便を感じることはなく、大阪で生活していた時と何ら変わりない生活を送ることが出来るという印象を受けたからです。
また、生活をする豊丘地区については、野菜がとても美味しく、山から湧き出る水も最高においしく、衣食住すべて満足することが出来ると思ったからです。
豊丘地区で出会った方は見知らぬ地から移住しようとする私達に対して分け隔てなく親切にしてくださり、道端で顔を見合わせれば声をかけてくれるなど都会では感じることの出来ない人と人との繋がりを感じることができました。
現在は、豊丘地区内にある花苗直売所ケイ・アイ・ナーセリーの敷地内にある事務所を借りて、五味池破風高原オートキャンプ場の総合案内所を開設する作業を夫と進めています。
●自分たちが住む町を大好きな人々
この案内所では、五味池破風高原オートキャンプ場の受付案内だけでなく、キャンプ場で販売しているジンギスカンを使ったホットサンドやたこ焼きなどを販売する飲食店も併設し、豊丘地区を訪れる方の憩いの場を提供できるように準備をすすめております。
また、この案内所には豊丘地区の魅力が多くの人に知れ渡るよう、地元で採れたトウモロコシや野沢菜を販売する直売所も設ける計画をしています。
私が移住して感じたことは、豊丘地区で暮らす人々は皆さん自然を大切にされ、地元が大好きな方々であり、本当に親切な方々が生活されているということです。
当初は、見知らぬ場所で全く経験の無い仕事をするということに不安があり、この先上手くいくのかなという気持ちがあったのですが、豊丘地区に暮らし始めると、その不安は全く無くなりました。
日々の活動を通じて知り合った方から地元の郷土料理の作り方を教えていただいたり、地元で収穫された野菜を頂くなど都会では感じることの出来なかった人の温かさを知ることが出来ています。
今では、道を歩けば「おはよう元気?野菜食べる?」など沢山の方に声を掛けていただけるようになり、毎日の暮らしがとても楽しく、須坂市に移住して良かったと感じております。
●地域を盛り上げていきます
夫と日々の活動をする中で感じていることは、地域おこし協力隊としての活動を豊丘地区の皆さんがサポートしてくれており、地域が一体となって活動することが出来ることに感謝しております。
私は地域おこし協力隊という立場ではありませんが、豊丘地区の人々と共にこの地を盛り上げる活動を送り、微力ながらも魅力を伝えていきたいと思っています。