移住者体験談
じみじみおやつ
移住先 | 松川村 |
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移住年月 | 2013年5月 |
年代 | 40代 |
家族構成 | 夫婦2人暮らし |
職業 | 菓子製造販売 |
現在どのような暮らしをされていますか?
松川村で、焼き菓子や生菓子、クラフト作家さんの作品などを販売する「じみじみおやつ」を経営しています。
卵やバター、乳製品、白砂糖などを使用せず、きなこや味噌など、安曇野産中心の食材を使用し、素材の味を追求し「地味だけど滋味豊かで素朴なおやつ」をコンセプトに、道の駅や近隣地域のマルシェにも焼き菓子を提供しています。
奥さまの『くにこさん』はおかし作りを、旦那さまの『てるさん』は経理を主として担当しています。
移住したきっかけ
長年、東京でサラリーマンとして働いてきた『てるさん』、無理がたたって体調を崩してしまい、日々の生活を考えるようになります。
そんな時、安曇野に旅行に行った際、宿泊した宿のご主人から、多くの松川村の方を紹介してもらったことが大きな転機となります。
陶芸をされている方、お餅を作っている方、おいしいパン屋さん。多くの方と接しているうちに、ここ松川村に移住したいと決心しました。
『くにこさん』は、東京で専業主婦として生活していた際、旦那さまが営業マンとして忙しく飛び回りお腹がすいたときにと、手作りのおやつを渡していました。それが職場でも評判となり、更にはカフェのオーナーさんからも太鼓判をもらい、お菓子作りに自信が持て、ここ松川村で旦那さまと一緒に焼き菓子屋さんをオープンすることを決めます。
移住してよかったことは?
なんといっても朝がゆっくり過ごせること。東京にいるころは、7時前には出勤していた生活が、ここ松川村に来て大きく変わりました。
夫婦でコーヒーを飲みながら朝のひと時を過ごせることが、何よりの喜びです。
また、地域全体で子どもを育てる環境があることもすばらしいと思います。
『てるさん』は、地域の合唱団や劇団に所属していますが、これらの活動を通じて知り合ったお子さんとも仲良くしています。(インタビュー中も、近くの中学生の方がお話に来ていました)子どもたちの発表会に招待されることもあり、東京での生活では味わうことのなかった楽しさがあります。
あと、自宅の庭で土いじりができることも楽しみの一つです。
移住して苦労したことは?
冬は寒く、氷点下になることも多いですが、それよりも、春が近づく季節の変わり目が大変に感じます。
寒いときは、それだけ気合も入っていますからね(笑)
温度の振れ幅が大きくなると、体が追い付かなくなってしまいます。
その分、春になり木々が一斉に芽吹く姿は素晴らしいですね。
移住希望者の方へのアドバイスをお願いします
まずは、やはり現地に足を運んでみることだと思います。
都心部で行われる移住セミナーだけでは分からない発見があると思います。
そして、地元の住民の方々とお話をして、自分が移住したときのイメージを作ることがいいかと思います。
あと、いいことばかりでなく、デメリットも知ることが大事だと思います。
気候や生活面を知り、それでも移住したいと強い思いを抱いたとき、移住への行動に具体的に移すことがいいのではないでしょうか。