移住関連情報
「新規移住者の災害対策 について」探究を進めるチームの皆様に お話を伺いました
我々移住支援チームも気になる「あるテーマ」で活動を進めるチームが「長野県須坂高等学校」にあることを知り、お話を伺いに行ってきました。大変学びのある時間となりましたので、皆様にもシェアいたします。後半にはお願いもありますので、ぜひ最後までご覧ください。
- はじめに
- 「総合的な探求の時間」とは
- 「なぜ移住者向け?」チームメンバーに色々聞く!
- これが完成した「防災BOOK」だ!(ご協力のお願い)
- 最後に
1、はじめに
11月、市報と共に配布される「助け合い起こし すざか」の誌面に須坂高等学校生の「石川県穴水町での災害ボランティア活動の記事」が掲載されており、そこに気になる単語が…。
「探究テーマ 新規移住者にむけて私たちができる防災対策とは」
そう、ボランティアに参加した生徒の中に、移住者に関係するテーマで学習を進める方がいる事を知ったのです。その内容が気になったので、お話をうかがいに須坂高校へ向かいました。
2、「総合的な探究の時間」とは
ここでみなさま「総合的な探究の時間」をご存知ですか?
これは学習活動の一つで、「それぞれの興味・関心により個人探究またはグループ探究で、自ら問いを立て、情報を収集し、分析して、新たな視点を手に入れる活動」(須坂高等学校ホームページより)。須坂高校の2年生は「既にたくさんあるプロジェクトの中から選ぶ」または、「新たなプロジェクトを立ち上げる」のどちらかで探究テーマを決めて、1年かけて探究を深めていくそうです。
3、なぜ「移住者に向け?」気になることをチームメンバーに聞く!
私が取材させていただいた「新規移住者にむけて私たちができる防災対策とはチーム」は山田さん、藤澤さん、木下さん、の3人のメンバーで構成されています。
「昨今何かと話題になる南海トラフ地震や災害救助の話題から災害について興味をもった」という山田さんが、プロジェクトを立ち上げてメンバーを募り、それに興味をもった藤澤さんと木下さんが集まり、今に至ります。
チームバランスはとても良く、発表なら「山田さん(声が大きいらしい・中野市在住)」調べ物担当の「藤澤さん(中野市在住)」そして各所へのアポイントメントは「木下さん(高山村在住)」が得意とのこと。それぞれの個性を活かしたチームの運営がお見事です。
防災対策は誰にもとっても大切なはず。なぜ「移住者」に向けてなのでしょうか。
皆様によると、最近の学生たちは学校の「社会の授業」や「防災教室」で地元の災害につて学ぶことがしばしばあり、ある程度自宅周辺で起こり得る災害について把握しているそうです。それに対して「移住者はその情報が少なく、地元の方に比べて困ることがあるのではないか」という考えに至り、そして「移住者に向けてできることはなにか」という思いからこの探究がスタートしました。
探究学習はただのまとめ学習ではありません。興味を持つことに始まり、課題の提起、情報収集、フィールドワーク、色々な行動と角度からテーマについて研究します。このチームのメンバーも、石川県へ災害ボランティアに向かったり、市役所の防災を担当する課(総務課危機管理係)へ訪問インタビューもしました。そして大量の情報の収集と精査をして、発表会に向けてチームで一つの発表資料を作っています。
活動中のエピソードも聞かせていただきました。
山田さんは石川県穴水町のボランティアについて「大変だったけど、とても大きな学びになった」といいます。何とボランティア当日は、6月いニュースにもなった豪雨の次の日だったそうです!(「助け合い起こし すざか」の記事もご覧ください。)
そして、一番苦労したのは資料作りとのこと。例えば藤澤さんは、ネットや図書などの調べれば調べるだけ出てくる情報について、何を選んでどうまとめるかに苦労したと教えてくれました。更にこういった類のガイドはなかなか文字が多かったりして読みずらいものですが、見やすくなるようにイラストや構成を工夫するのは、木下さんの得意分野。これを「楽しんでできた」という木下さん。大したものだ。
これからどうしていきたいか
これからは、完成したガイドブックを沢山の方に見てもらい、アンケートに答えていただくことで「どれくらい拡散できるのか」そして「移住者の方が内容についてどう思ったか」という事を集計してまとめていきたいそうです。
チームメンバーは3月に行われる予定の「全校に向けた発表会」の参加を目指しています。この発表会は須坂市文化会館「メセナホール」で開催される、全体から選ばれた数チームのみが上がれる舞台。これは燃えます。
さて、完成したガイドブック皆様も見たいですよね?
4、これが完成した「防災BOOK」だ!(ご協力のお願い)
現在、この防災BOOKをご覧いただいた市外からの移住者の皆様にお願いがあります。この防災BOOKをより良いものにするため、アンケートへの回答をご協力お願いいたします。
※研究のまとめの締切日が迫っているため、2024年12月中にご協力お願いいたします。
5、最後に
日頃我々も移住希望者の方に市内のハザードマップ等、防災関連の情報を提供をすることはありますが、私自身の防災意識を振り返ってみると、学生の頃「防災について」の授業があったことは記憶になく、たまに避難訓練があったくらい。現在も備えと言えば「車のガソリンを満タンにしておく」位です。今回拝見したガイドブックからの気付きは、自身に足りない情報の自覚、注意喚起そして反省となり、防災対策は有事の際に発生するものではなく、日頃からの備えなのだなと実感しました。
更に、知らなかった事も多く、いそいそと須坂市ホームページを確認することになったのでした…。
「須坂市の新規移住者にむけて私たちが教えられる防災対策とはチーム」の皆様、お忙しいところありがとうございました!
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