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須坂★暮らしサポート情報『長野県信州型自然保育「やまほいく」認定園の須坂市立豊丘保育園』

須坂市生活

豊丘保育園がある地域は、須坂市の中心部から車で約10分、山のふもとに広がる田畑や市街地の景色が見下ろせる場所にあります。約40人の園児たちは、目の前にある山々の風景や爽やかな心地よい空気の中で伸び伸びと育っています。同園では、平成28年度に長野県で進めている「信州型自然保育」の認定を受けました。県内では現在152園がこの認定を受けています。信州型自然保育のもとで育つ園児たちの様子や先生方の取り組み、豊丘地域への思いなどについて園長先生に話しを聞きました。

 

●信州型自然保育とは
「信州型自然保育」は、平成27年度から長野県が自然環境を積極的に活用した野外での保育・幼児教育を行う幼稚園や保育園などの団体を認定する制度で「信州やまほいく」の愛称で取り組んでいる事業です。須坂市には、子どもたちが身近にふれることができる自然がたくさんあります。豊丘保育園も、すぐ目の前に山々や田畑が広がる自然の中で、身近な動物や植物が園児のやさしい心を育ててくれています。保育園の先生たちは「この自然豊かで素晴らしい豊丘地域を市民のみなさんにもっと知ってもらいたい。子育てにふさわしい環境なので子どもが増えて明るい声がたくさん聞ける地域になってほしい」と願っています。豊丘保育園は故郷を思い出す場所にふさわしい風景の中にあります。

 


●園児のお散歩コース「離山(はなれやま)」
豊丘保育園の裏に「離山」という山があります。離山は、園舎から15分ほどで登れることで散歩コースのひとつになっています。その他にもコースの途中には、牛小屋や羊の牧場があり、羊の毛を刈る場面を見たり日頃から動物にふれあうことができます。最近では、青年会議所のみなさんのアイデアで離山の頂上にベンチを設置することが決まり、園児たちがベンチの色塗りを担当することになりました。園長先生は「将来、園児たちが大人になってベンチを見た時、みんなで塗ったんだなぁと振り返ることができ、生涯心の財産になると思います」と話してくれました。この豊丘地域の環境だからこそ出来る交流事業です。

離山(はなれやま)

 

●「巣箱のおうちに鳥さんが来ますように」
桜が散り始めた4月下旬、園児たちはムクドリの巣箱を離山の頂上に設置するため朝から元気よく歩き始めました。この巣箱は、信州型自然保育活動の一環として民間団体から提供されました。

 
いつものお散歩コースだけあって、園児たちは慣れた足取りでスイスイと山を登って行きました。
あっという間に到着したと思うと、園児たちは立派な見晴らし台にすぐに登り景色を楽しんでいました。
晴れていれば遠くの美しい北アルプスの山々が連なる景色を見ることができるスポットです。

 
まず園児たちは、頂上にある離山不動尊に向かって「今日もみんなで遊ばせてください」と手を合わせます。
感謝することを忘れないための大事な教育です。


いよいよ巣箱を木の上に取付けようとした時、園児たちは揃って「がんばれ!がんばれ!」と一生懸命に応援を始めました。自然と言葉に表すことができる純粋な園児たちです。




取付けが完了すると園児たちは手を合わせ「鳥さんがおうちに来ますように」と巣箱に向かい心を込めてお願いをしました。「これで園児たちは、新たなお散歩の目的ができました。今の世の中の子どもたちは、ゲームなど物を与えられることが多いですが、自然の中でしか得られないものが沢山あります。山に登ることも「頑張って」ではなく、自らやろうとする力、やり抜く力、支え合う関わりが自然と身につくのだと思います。これは将来に向かって生きる力に繋がっていくのではないでしょうか」園長先生は子どもたちの様子を見守りながら話してくれました。
園児たちは、これからきっと巣箱がどうなっているか期待に胸ふくらませてお散歩に出かけることでしょう。

「信州やまほいく制度」については自然保育ポータルサイト「信州やまほいくの郷」をご覧ください
同サイト内須坂市立豊丘保育園をご覧ください

須坂市立豊丘保育園

里山を目の前に元気に遊ぶ園児たち


 

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(須坂市移住・定住アドバイザー 豊田貴子)



掲載者及びお問合せ先【須坂市

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