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須坂市地域おこし協力隊 古川広野の『ただいま!峰の原高原』vol.3「峰の原高原とキキョウ」

須坂市その他

皆さんこんにちは。須坂市峰の原高原地域おこし協力隊の古川です。
この記事では、私の峰の原高原での活動を通して、その魅力を皆さんに伝えていきたいと思います。

●夏の峰の原高原
気づけばもう9月です。気温も徐々に下がってきて、峰の原高原では朝と夜は寒いくらいの日が多くなってきました。確実に秋の気配が近づいていますね。
さて、峰の原高原の夏はどんな様子だったのでしょうか。峰の原高原では、昔から夏はテニスやゴルフのお客さんで賑わっていたのですが、近年は陸上の合宿で来ている人たちがとても多いです。
今年は7月に、峰の原高原のクロスカントリーコースがリニューアルオープンしました。今までのランニングコースに加えて全天候型の2kmコースも新設され、多くのランナー達が走ったことでしょう。多くのペンションが夏に合宿の受け入れをしています。峰の原高原では夏が一番活気にあふれているように思えます。
 
峰の原高原は標高1500メートルということもあって、涼みに来ている人がたくさんいました。気温は須坂市街から10度以上違うこともあります。木陰はとても涼しく、快適に過ごすことができます。今年はそうした木陰に自立式ハンモックを数台設置しました。その近くには小さな本棚を。試験的に設置したものだったのですが、多くの人が利用してくださいました。
高原でハンモックに揺られながら親子で絵本を読んでいるというような心温まる風景も見ることができました。


●峰の原高原のキキョウ
それでは今更ですが本題です。
秋の七草のひとつとしても有名なキキョウ。実はこの花、長野県版レッドリストでは準絶滅危惧種(NT)に指定されている植物なんです。

準絶滅危惧種というのは、「今のところ絶滅する危険はそんなにないけど環境の変化とかによって将来的に絶滅する可能性が結構あるよ!」というような植物です。詳しくは環境省のホームページなどに記載してありますのでご覧ください。
とにかく、こういった種を守るためには現状の環境の保全が大切になるわけです。
峰の原高原は今やかなり貴重な場所となったキキョウの群生地になっています。そんなキキョウなのですが、今年は峰の原高原でとれた種からキキョウを育てた苗を販売してみました。販売方法は無人販売。苗とお金入れるところをテーブルに置いておくだけの超簡易的なものです。下手をすれば苗もお金も持って行かれてしまうようなものでした。利益ではなく話題作りを目的としていたので、どっちにころんでも面白いだろうと言うことでの企画でした。苗だけ持って行かれても仕方ないだろうし、私個人の予想としては、売り上げは設定金額の半分も行けば良い方だろうなと思っていました。夏の間、およそ1か月で55株の苗が売れました。一株200円で販売していたので、計算上は11,000円の売り上げです。果たして、その売り上げは9616円と10シリングでした。思っていたよりマイナスが少なかったです。
内訳はわかりませんが500円程度。1円玉やシリング通貨などが入っているのは募金感覚で入れてくださったのでしょうか。
とにかく買っていただいた皆さん、ありがとうございます。
峰の原高原に来る人はいい人がたくさんいるようです。この記事を読んでいただいている方の中にももしかしたらキキョウを購入してくれた方がいるかもしれませんね。ありがとうございました!
 


●おわりに
峰の原高原にはキキョウのほかにも貴重な植物は少なくないです。
こういった環境を守るためにも、峰の原高原では様々な自然環境保護活動が行われています。
前回の記事でも触れたイベント「草原をつくろう!」もそのひとつです。
地元の人たちでがんばって、綺麗な花や貴重な植物を守っているのです。その甲斐あってか、今年もゲレンデにはたくさんの花が咲いていました。
現在ではマツムシソウやワレモコウといった秋の花が多く咲いていたり、種を付け始めた植物があったりと、また違った趣となっています。
四季を通して様々な表情が楽しめる草原は峰の原高原の大きな魅力の一つです。夏の花の様子を見逃してしまった方はぜひ来年峰の原に来てみてはいかがですか?
 


(須坂市地域おこし協力隊 古川広野)



掲載者及びお問合せ先【須坂市

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