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須坂市地域おこし協力隊 日下未夕の 『峰の原高原へお出かけください♪』vol.1 「峰の原高原ってこんなところ」
はじめまして、2019年4月から須坂市峰の原高原で活動をさせていただいております、地域おこし協力隊の日下未夕(くさかみゆ)と申します。広島県広島市出身で、大学入学を機に初めて長野県に訪れ、この春で4年目です。現在、長野大学に在学中です。まだまだ未熟ですが、だいすきな峰の原高原のことを少しでも皆さまにお届けできたらと思います。よろしくお願いいたします。
さて今回は、これまで峰の原高原に関わって感じたこと、そして住み始めて感じていることを通して「峰の原高原ってこんなところ」ということをお伝えしたいと思います。
●はじめに
ここでは、私が峰の原高原を知った経緯と地域おこし協力隊に応募した経緯について、少しお話したいと思います。
私が峰の原高原を知ったのは、大学1年生での講義がきっかけでした。第一印象はとにかく“寒い”。初めて峰の原高原に訪れた日、大学のある上田市は半袖がちょうど良い気温でしたが、峰の原高原は長袖にさらに羽織るものが必要なほど気温が低く “標高1500m”という高さを肌で感じたことを今でも覚えています。また、美しい北アルプスに感動したことも覚えています。
その後、講義を通して峰の原高原について学ぶうちに、もっと知りたいと考えるようになり、2年生から本格的に関わるようになりました。大学2、3年生では、峰の原高原で行われるイベントに参加をしたり、お手伝いをしたり、大学の仲間と一緒に学生対象の企画を行ったりしていました。
何度か企画を行ううちに「また峰の原高原に行きたい」という学生や実際に企画のリピーターとして参加してくれる学生が現れました。しかし、一人では行かないというのが現実でした。車があれば、用事があれば、ベントがあれば、知り合いがいれば、行ける場所…。ただ、どれもなかったのです。この思いをある方に雑談交じりに話していた時、その方は「じゃあつくるか!」と。きっとその方は、冗談も半分あったと思います。けれど、「はい!」と私は応え、地域おこし協力隊に応募しました。
●私が思う「峰の原高原」という地域
あるイベントに参加した時のこと、キャンプファイヤーの火が点かないということがありました。その時、何人かのペンションオーナーさんが「うちの薪を持ってくる!」と。これに驚きました。峰の原高原はペンション村で、言ってみればみんな商売敵だからです。しかし、この時にはそんなこと関係なく “お客さんにいい思い出を”という皆さん共通のおもてなしの心を感じ、とても温かい気持ちになりました。また、宿泊客でもない、ただの学生である私が突然イベントに参加しても “あなたはどなた? 私はね…”というように声をかけてくださいます。
峰の原高原は、50年ほど前にできたペンション村。様々な地域から移住してきた様々な方が、様々な暮らしをしています。だからこそ、みんなで協力することや助け合うことを自然とする地域なのではないかと思います。そして、昔からある風習や慣習、暗黙の了解のようなものがないぶん、よそ者を優しく受け入れる体制ができている地域なのではないかと思います。
●峰の原高原での生活
3月25日に引っ越しを終え、約三週間が経とうとしています。「幸せ」。ここでの生活は、一言でいうとこのようになります。
私はいま、峰の原高原にあるペンション野ばらさんで居候をさせていただいています。以前はペンション業を営まれていましたが、現在は峰の原高原で暮らしを営まれています。居候先の方は、東京都の八王子市から移住され “アイコンタクト”というのでしょうか、話さなくても言いたいことが伝わり合える、すてきな“物知り”ご夫婦です。一人暮らし三年連続中だった私にとっては、おふたりの「おかえり」やごはんを一緒に食べられることが温かく、なんとも沁み、良いものです。
まだ雪の残る峰の原高原では、朝カーテンを開けると、誰かさんの足跡があり、それが誰なのかワクワク・ドキドキしながら教えていただきます。雪の上だと足跡はくっきり残り、素人の私でも分かりやすいです。日によっては、リスだって、キツネだって、カモシカだって会えちゃいます。自動車の音がしないなんて当たり前!静かで、鳥のさえずりなんか聴こえちゃったならば、「そろそろ春ですね」なんて言う、すてきな毎日。
あいさつ回りに行っては、若い子はいい!と。私にとっては、皆さんすてきでいい!となるのですが。長い学生生活、同年代が周りにいる環境とは全く異なり、新鮮な毎日。
お散歩に少し出れば、必ず誰かにお会いする。そして少し立ち話。そんなほっこりな毎日。
●おわりに
私が思う峰の原高原をお伝えしましたが、これを読んでくださっているあなたさまはきっと、違うように感じることがあると思います。そして同じように感じることがあるかもしれません。
この地域をなくしたくない、もっとたくさんの人に知ってもらい、実際に来て、感じてほしい、というのを出発点に、これから活動していきたいと思います。
(須坂市地域おこし協力隊 日下未夕)
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