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須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子の『須坂おもしろ人物記』vol.6「困難も楽しく乗り切る!塗装職人」
こんにちは!地域おこし協力隊の宮島麻悠子です。
須坂で活躍している方へのリレーインタビュー第五号は、「miyabi-paintworks 株式会社 雅塗装」の代表取締役「竹内智義さん」です。
宮島:現在南小河原町で塗装業を営んでおられますが、昔からこちらで塗装の仕事をされていたのですか?
竹内さん:現在の会社を作ったのは父です。元々塗装職人として会社勤めをしていましたが、長野オリンピック後に独立しました。ちなみに祖父も塗装職人だったんですよ。
宮島:代々塗装職人をされていたのですね。子どもの頃はプラモデルに色を塗ったり、塗装に興味はあったのですか?
竹内さん:いやー全然!リトルリーグに入っていて、野球に夢中でした。何か作ったりするよりは、とにかく外で遊ぶ方が好きでしたね。
宮島:そうでしたか!でも今や国家資格である一級建築塗装技能士ほか、複数の資格を取得されるまでになっていますよね。一級建築塗装技能士はどんな試験をするのですか?
竹内さん:学科と実技試験がありまして、実技試験では板に下地を塗り、鉛筆で指定された図形を描いて、指定の色に塗料を調色し、きれいに塗る、という一連の作業をします。合格すれば、一定のレベル以上の技術を持っていることが証明される、ということですね。
宮島:きれいに塗るのも技術が必要だと思いますが、調色もすごく難しそうですよね。特に既存の塗装壁面の一部を塗り直す場合。例え元々の塗装の色番が分かっていたとしても、経年変化で色が微妙に変わっていたりしたら、色番の情報は役に立たず、現場で合わせるしかないですよね。
竹内さん:そうですね。乾くと色が「昇る」と塗装職人は表現するのですが、顔料が表面に上がってくるので色が濃くなるんです。既に塗ってある色に合わせる場合、乾いた状態に合わせて調色すると結果的に色が濃すぎてしまうので、色が昇るのを見越して淡めにしておきます。
宮島:なるほど。そのさじ加減も職人技ですね。ところで、仕事をしていて「嬉しいこと」は何ですか?
竹内さん:やはりお客さんから「やっぱりプロは違うね!」と喜んでいただけることですね。あとは、若い従業員が褒められるのは特に嬉しいです。お客さんから「一生懸命やってくれましたよ」という言葉をもらえるのは格別です。もちろん若いとはいえお客さんにとってはプロの職人なので、良い仕事をするのは当たり前ですし、自分含め上司が仕上がりをきちんとチェックした上でお客さんに確認してもらうという前提ですが。
宮島:自分が指導した後輩が褒められるのは本当に嬉しいことですよね。では逆に仕事で「大変・難しいと感じること」は何ですか?
竹内さん:仕上がりのイメージをお客さんに正確に伝えることですね。色や質感というのは「感性」なので、人によってイメージするものが違うんです。どれだけ事前に見本を見せて確認していても「思っていたのと違った」と言われてしまうことは残念ながらあります。
宮島:これは難しいですね。。特にベージュなどは、人によってかなりイメージにブレがありそうです。どうしたら良いんでしょう。。
竹内さん:なるべく大きいサイズの塗装見本を事前に確認してもらったり、パソコンのモニター上で仕上りのシミュレーションを見てもらったりしています。でも結局、実際塗られた状態を見ないと分からないので、1度目の塗装が完了したタイミングで最終確認してもらい、修正点があれば2度目の塗装で調整します。(塗装では通常2度または3度同じ色を塗り重ねます)
宮島:そこまでやれば間違いなさそうですね。ちなみに、「これだけは他の塗装屋さんに負けない!」という点はありますか?また、仕事の上で大事にしていることは何ですか?
竹内さん:お客さんの立場に立って仕事するという点では、誰にも負けたくないと思っています。また、以前勤めていた塗装の会社は規模が大きくて、公共工事なども請け負っていました。塗装屋さんによっては「屋根専門」だとか限られた分野しかやらない所もありますが、色々な経験を積んできたという自負はあるので、塗装できる物になら何でも塗装できます。
仕事で大事にしているのは「楽しむこと」ですね。仕事に限りませんが、何かしていたら次々に課題が出てくるんです。
でも、そこでネガティブな気持ちになるよりも「どうやって攻略してやろうか」と考えた方がいい仕事につながりますから。
宮島:前向きに課題に取組むことで自身の成長にもなりそうですね。ところで、竹内さんは須坂商工会議所青年部でも様々な活動をされていますよね。9月に開催された職業体験わーくわくすざかでは、実行委員長も務められました。自分の会社を経営しながらこのようなイベントの企画・運営をするのは大変そうですね。
竹内さん:大変ですが、他の人の仕事を見る機会はなかなか無いですし、自分の仕事をどう見せるか考える場にもなるので、自分たちの学びになるんですよ。特にお子さん相手だと、どう分かりやすくするか・興味を持ってもらうかが難しいです。青年部は同世代の経営者が集まっているのですが、色々な考えの人がいるので
何か一つのことをしようとする時すり合わせが大変な時もあります。でも言いたいことを言い合える仲間がいるのは有難いですね。
宮島:それは同世代の集まりの良い点ですね!貴重なお話をありがとうございました。次の方をご紹介いただけますか?
竹内さん:睦美装飾の保延友映(ほのべともあき)さん。青年部のメンバーで、山梨から奥さんの実家がある須坂に移住されてきた方です。
宮島:ありがとうございます。というわけで次回は睦美装飾の保延友映さんに決定しました。
次回もお楽しみに!!
(須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子)
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