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【市民インタビュー】地域おこし協力隊 宮島麻悠子の須坂おもしろ人物記「相手を思い、アイデアを突き詰めるのが楽しい~チョークアート職人」
こんにちは!地域おこし協力隊の宮島麻悠子です。
須坂で活躍している方へのリレーインタビュー今回はチョークアートの花々堂・小泉和喜子(こいずみわきこ)さんです。
宮島:チョークアートとはどのようなアートなのですか?
小泉さん:チョークというと学校の黒板に書くものを想像される方が多いかもしれませんが、私が使っているのは「オイルパステル」という画材です。ザラザラした特殊な塗料を塗った黒板に塗り込んで色をのせていきます。元々チョークアートはオーストラリアで飲食店の看板やメニューボードに使われてきたものなんですよ。
〈画材のオイルパステル〉
宮島:そうなんですね!こちらのアトリエにもおいしそうなお菓子やフルーツなどの作品がたくさんありますね。こちらではこういった飲食店の看板を作ることが多いのですか?
小泉さん:お店だとやはり飲食店の看板やメニューボードが多いですね。他、個人のお客さんだと結婚式のウェルカムボードや喜寿・古希などのお祝いの似顔絵を描くことが多いです。コロナの影響で対面でお祝いをする機会は減ってしまっていますが、直接会えない代わりにギフトとして注文してくださる方が増えています。
〈カラフルで楽しい作品〉
宮島:手描きのあたたかみがあって素敵な作品ですね。食べ物なんて、本物よりおいしそうかも(笑)
小泉さん:チョークアートがいわゆる普通の絵画と違うのは、マーケティング要素がある点なんですよね。飲食店の看板が発祥だから、それを見たお客さんに「食べたい、買いたいと感じてもらう」ことが重要で、自己表現はその後についてくるもの。だから、依頼主さんのやりたいこと、解決したいこと、それを見る人に感じてほしいことをとことん突き詰めて作品に昇華させるんです。それはお店の看板でも、似顔絵やウェルカムボードでも共通していますし、チョークアートの一番の魅力だと思っています。
宮島:なるほど〜。広告の制作みたいですね。他にもチョークアートの魅力はありますか?
小泉さん:絵だと写真ではできないことも表現できるのが楽しいです。あとは、ワークショップやレッスンも行っているのですが、易しい題材で基本的な技法や理論が分かれば、絵の経験が少ない方でも上手に描けるのが良いところですね。
〈左側のマカロンと右側のマカロンは下書きは同じ大きさだが、陰影の付け方で平に見えたり膨らんで見えたりする〉
宮島:立体的に見せるのは難しそうかと思いましたが、コツをつかめば比較的挑戦しやすいんですね!しかしながら小泉さんがここまでのレベルになれたのは、元々絵の才能があったからじゃないですか?
小泉さん:いやいや、そんなことないですよ(笑)絵は小中学校では「得意な方」だったかもしれませんが、美大に行って絵画を生業にしたいとは思わなかったです。食べ物が好きだったので、東京の大学で食物科学を勉強し、そのまま東京で食品メーカーに就職し、商品開発やマーケティングに携わっていました。この仕事はとても面白かったのですが、同じ会社に勤めていた夫が「地元(須坂)に帰りたい」というので、2010年3月に須坂に移住してきました。
宮島:小泉さんも移住してきたんですね!ちなみに小泉さんがチョークアートを始めたきっかけは何ですか?
小泉さん:2006年に結婚式をする少し前、ウェルカムボードをどうするか考えていた時に、テレビでチョークアートのウェルカムボードを紹介していたのを見て、初めてチョークアートを知りました。その時は特にすぐやってみたいとは思わなかったのですが、ハンバーガー屋さんめぐりをしていた時にチョークアートの看板を見て、おいしそうなビジュアルに感動し、習い始めたのが2009年の夏でした。チョークアートの考案者・モニーク先生に直接似顔絵の技術を習いにオーストラリアにも短期留学して、のめりこんでいました。
宮島:ウェルカムボードを見てもチョークアートをはじめようと思わなかったのに、食べ物の看板を見てスイッチが入るところが、食べ物好き感ありますね(笑)この仕事で大切にしていることはありますか?
小泉さん:作品を制作する時も、生徒さんに教える時も、相手を想像することですね。何がしたいのか、どう感じてもらいたいのかをよく考えます。作品に取り掛かる時も、手を動かす前に分析したり、イメージをふくらませる時間をしっかり取ります。あとは、新しいことを取り入れること。最近は黒板に描けるマーカーを使う手法を始めました。オイルパステルよりも安く・早くできるので、もっと気軽にチョークアートを使いたいという需要にも対応できるんです。まあ、私自身が新しいことを取り入れないとつまらないから、というのもありますが(笑)本当に好きなことしかやってないです。楽しいのが一番!
〈日当たりのいいアトリエ〉
宮島:本当に好きで、楽しんで描いていらっしゃるのが伝わってきますね。今度10周年記念の個展も開催されるんですね。
小泉さん:そうなんです。川中島のギャラリーで開催します。初心者向けのワークショップもやるので、ぜひお越しください!
宮島:さて、楽しいお話をたくさんありがとうございました。次の方を紹介していただけますか?
小泉さん:カップケーキやバースデーケーキが大人気のTEMO.jpの小林恵梨子さん。先日お店の看板も描かせてもらったんですよ。
宮島:ありがとうございます!というわけで次回のインタビューはTEMO.jpの小林恵梨子さんに決定しました。
お楽しみに!!
チョークアートの花々堂
住所:須坂市大字須坂1445-8小泉ビル2F
電話:026-405-6670
Eメール hanahanadow@gmail.com
https://linktr.ee/hanahanado
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チョークアートの花々堂*10周年記念個展
Chalk art +α
期間:2020/11/19(木)〜24(火)
時間:10:00〜18:00 ※初日は13:00〜、最終日は15:00まで
場所:ギャラリータカハシ川中島
長野市川中島町原1392-10(額縁のタカハシ2F)
◎初心者向けワークショップ
期間:2020/11/22(日)、23(月・祝)、24(火)
時間:各日10時〜、13:30〜(約1.5時間)
参加費:2,700円(税込)※材料費込み
完全予約制
お問合せ・ご予約はEメール hanahanadow@gmail.com まで
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★バックナンバーはこちらのサイト内でもご覧いただけます
The secrets of SUZAKA 信州・すざかのないしょ話
(須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子)
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