移住関連情報
須坂市地域おこし協力隊 小田達彦の『スザカ呑み暮らし』vol.1 須坂にもある本物のBar「Page One」
こんにちは。地域おこし協力隊の小田です。
須坂市は人口約5万人から成るコンパクトな町ですが、意外なほどに魅力的な飲食店が数多く立ち並んでいます。記念すべき第一回は、須坂にあるハイセンスなBar「Page One(ページワン)」さんを取材させていただきました。
須坂駅から歩いて4分ほど、居酒屋やマッサージ店などが並ぶ須坂ハイランドビル1階の一角にPage Oneはお店を構えています。創業は2002年で日韓ワールドカップの年、来年でちょうど20周年です。
「Page Oneの創業前は、ジャックと豆の木という店でBarをやっていました。カラオケもあるカジュアルな雰囲気で若者が集まる店でした。雇われていた期間も含めると15年くらいやっていたかな。年齢を重ねて、もう少し落ち着いた雰囲気の店を開きたいなと思うようになってきました。そこからお酒やBarを勉強しなおして、新しく店をかまえたのがPage Oneです」
店内を見ると床や壁、カウンターは木材を使用されていてシックで落ち着いた雰囲気が醸し出されています。また、照明が優しく店内を照らしてくれているおかげで温かみもある空間になっています。
「店舗を借りた当初はトイレ以外何も無いまっさらな店で、知り合いの設計士さんと二人で内装を作っていきました。カウンターは最初は違うものを使っていたんですけど、知り合いのBarに行くたびに一枚板のカウンターが欲しいなと思っていて。8年くらい経った頃にご縁があって、今の一枚板のカウンターにしました」
<店内全景>
<一枚板のカウンター。昔バンドをやっていたこともあり、ギターでも使われる種類の木にこだわったんだとか。虫食いの痕もあえて残して活かすデザインとしているそう>
「楽器は趣味程度で続けています。コロナ前はミュージシャンの方を呼んで、春と冬に演奏会をやっていました。ロックミュージシャンの方が来るときは1~2曲くらい一緒に弾かせてもらったり。もう少し落ち着いてきたら、演奏会もまた再開したいねって話はしています」
創業当初からぶれない信念を持って続けているマスター。次はもう少し踏み込んでお店のポリシーを聞いてみました。
「やっぱり静かで落ち着いた雰囲気の店にしたくて、最初は今よりも少し固めにやっていました。前の店はカジュアルに仲間内でわいわいという雰囲気だったんだけど、今回はBarというものを知ってもらいたいって思いがあって。最初は地域の方から大丈夫か?須坂じゃ流行んないよ?ってたくさん言われた(笑) 実際ある程度浸透するのに10年以上かかったんじゃないかな」
常連が多い?
「前の店は常連の店になっていたけど、新しいお客さんともコミュニケーションを取りたいというのもあってPage Oneを開きました。今は、週一とか月一で来てくれる常連さんもいるけど、新しいお客さんも来てくれるようになっています。また、お客さんによってコミュニケーションも使い分けるようにしています。一人で本を読んでいるお客さんやカップルで来てくれている人はそっとしておいたり」
Page Oneといえば壁一面を埋め尽くすほどのお酒の種類の豊富さが印象的です。オススメお願いしますと言えばそのときの気分に応じた色々なお酒が出てきます。
「お客さんの要望に応えられるように味の種類はパターンを用意するようにしていて、マニアックな方向けのお酒も取り揃えています。仲間のBarで扱ってる酒を試してみたくなったり、お客さんにお願いされたりで揃えていきましたが、正直ここまで増やすつもりはありませんでした(笑)」
私がよく注文するハイボールの場合、①氷とウイスキーを絡めるようにかき混ぜる ②スプーンにあてながらゆっくりと炭酸水を入れる ③少量のウイスキーを入れる のようにお酒の作り方にもこだわりを感じ、見ているだけで楽しくなってきます。
「オーセンティック系のバーテンダーは自分が美味しいと思うものに対して技術を追求するものなので、バーテンダーによって作り方は変わるし、店によって特徴は変わってきます。だけど、やっぱり対お客さんの商売なので、お客さんによっても作り方を変えたりしています。お酒の香りが得意じゃないお客さんとか2軒目っぽい人には少し薄めに提供したり、お客さんを見ながら調整しています。たとえばハイボールだと最後に香りづけでウイスキーを足しているんだけどその量を調節したり」
「尊敬している銀座のバーテンダーとお話させてもらったとき、“コレという答えはないんだよ”と言われました。80歳くらいのレジェンドがそんなこと言うのだから、より良くする努力を日々続けていくしかないですよね。来てくれた人が“美味しかった”“また来たいです”って言ってくれるようにしないといけないから」
美味しいお酒とマスターの人柄と店の世界観が最高のPage One。今後さらにどのように発展させていきたいのでしょうか。
「地元の須坂市民にBarというものを知ってくれる方を増やしたいと思っています。今でも興味がなくて来たことない人はたくさんいらっしゃいますので。以前、会社の転勤で5年間須坂に住んでいた人がいて、最後の1か月に初めてお店に来てくれました。そのお客さんから“こんなお店が須坂にもあったんだ。もっと早く知りたかったよ。”と言われて少し悲しくなったと同時に、もっとたくさんの人に知ってほしいなとより思うようになりました。行ってみて興味なかったり合わなかったりは全然かまわないのだけれど、一度お店に来てBarというものを経験してから判断してもらえれば嬉しいなって思います」
一人で来てマスターと話すもよし、読書をするもよし、恋人や仲間とゆっくり過ごすもよし。須坂にBar「Page One」があって良かったなと心から思います。
最後に、須坂への移住を検討している方たちに一言お願いしました。
「ここ数年、移住してきた人たちにとっては面白い街になっていると思います。特にちょっと外に出たい人にとっては、居酒屋さんも多いし、カフェやイタリアンのお店も増えてきているし。特に個人店が面白くなってきているから、ぜひ一度遊びに来てみてほしいですね」
<ピザ:パリッとフワッと何枚でも食べられます(600円)>
<チーズとイタリアンサラミ:画面上の赤いチーズはトマトチーズで激うまです(900円)>
<シャインマスカットカクテル:知り合いから仕入れているそうで、シャインではあり得ない低価格(900円)>
<ソーセージ(800円)>
<おまかせパスタ(900円)>
<予約制オードブル(2000円/人)>
<店舗情報>
Bar「Page One」
創業:2002年
営業時間:18:00–26:30(日曜不定休)
場所:長野県須坂市須坂1230-43須坂ハイランド東側1階
(須坂市地域おこし協力隊 小田達彦)
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