阿智家族 暮らす、生きる。
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阿智村役場の協働活動推進課 定住促進係は、定住のPRや相談窓口だけでなく住宅新増築の支援金や村営住宅の運営、空き家改修等の補助金、就農など阿智村で暮らすこと、生きることのベースを広くバックアップしている。 2015年4月下旬。満開の花桃のもとで一組の家族の撮影が行われた。定住促進事業『阿智家族』のイメージ撮影のモデルとなったのは、阿智村役場・協働活動推進課で自ら定住促進を担当する河合一成さんの家族。 「まず阿智村を好きになってもらう。そしてここを〝ふるさと〞として暮らしつづけてもらわなければ本当に定住とは呼べないと思っています。それはIターンでもUターンでも同じなのではないかと、1度村を出ている者の視点として実感しています」 高校卒業と同時に村を離れ、大学卒業後は公共放送の技術職として慌ただしくも充実した日々を送っていた河合さん。 「いつかは地元に戻るかもしれないとは思っていた自分を決意させた転機は、子どもが生まれたことでした。子どもが成長する過程で、来年はどこで生活しているのかわからない暮らしは自分に向いていないような気がして、戻るなら今しかないのかな、と役場の採用試験を受けたのです。自分の生き方や考え方に共感してくれたことをきっかけに、〝河合さんに出会って阿智村に暮らしつづけたくなった〞と言ってもらえる日が来るとうれしいですね」ここを〝ふるさと〞として暮らしつづけてもらわなければ定住とは呼べないと思っています。13ACHI KAZOKU実家の母屋脇に建つスタイリッシュな自宅。空間で家族がつながるまさに「阿智家族」らしいしつらえだ。河合 一成さん(38)かずしげ

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