阿智家族 暮らす、生きる。
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午前10時過ぎ、あちこちの畑から作業していた皆が休憩に戻ってくる。髙坂家の軒先で、ホッと和むひととき。農業はマンパワーです。専業だけでなく兼業であれ法人であれ、関わり方はどんなパターンでもいいから、田んぼや畑など現場に入る人を増やすことが肝心だと思っています。 大学を卒業後、足かけ12年にわたって農業支援を行うNGO団体に所属し、海外からの農業研修生に対して支援活動を行っていた髙坂友三さん。研修センターのある四国から地元阿智に帰って8年になった。 「環境に左右されやすい単一作物の大量生産ではなく、多くの品目を少量ずつ生産する少量多品目のスタイルで生産しています。両親は他の仕事をしながらの兼業農家でしたので、家業を継ぐというかたちで地元に戻ったわけではないんです」 現在はパートとして手伝ってくれるスタッフの他に、就農を目指す人たちも幅広く受け入れ、指導やアドバイスを行っている。 「事業計画をたて、パートさんの配置や業務分担を決める。農業といっても普通の企業と同じ〝経営〞なんです。しんどいとか汚い…といったネガティブなイメージではなく、魅力ある産業として理解してもらいたいし、消費者に届けていきたいと思っています。だからこそ経営として成り立つかどうかを実践していくしかないですから…」農業といっても普通の企業と同じ〝経営〞なんです農業を魅力ある産業として理解してもらいたいし、消費者に届けていきたいと思っています。髙坂 友三さん(42)08ACHI KAZOKU
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