唱歌「故郷」のふるさと 信州中野で暮らす
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11TALK ABOUT OUR CITYトレイルランニングにハマっている堀井さんの黒姫で行われた大会の様子。トレランの良さを訪ねると「自然と一体化して走っている、俺気持ちいい〜って感じ(笑)」と恍惚の表情小坂さんの自家農園。無農薬にこだわり愛情こめて育てた野菜やフルーツは、この通り、ご立派。かつてはフランスの輸入食材にこだわっていたが、中野にいる限りは地の美味しい食材を使おうと栽培をはじめた関さんのガイドで、山ノ内町の雑魚川でのフィッシング+トレッキング。川ではポイントのレクチャーに加え、川の水でコーヒーまで淹れてくれる堀井 多いよね。僕はトレラン(トレイルランニング)の様子をFacebookによくアップするんですけど、東京の人がそれにすごい食いつく。県内のトレラン大会行けば、他県ナンバーばっかり。こないだ明治通りのアウトドア店が並ぶ通りにいったら、みんなトレラングッズを打ち出してるんですよ。これは相当キテるぞ、と。関 いきなり知らない土地に移住するのもハードル高いので、もう実際スキーやトレランで山に来てる人たちが、中野の方に行けば美味しいものがある、いい物があるからって街に立ち寄れるきっかけを作らないと。例えばスノボに来た人たち、天気が悪くなってきたらどうするかっていったら、じゃあスケートボードできる所を街に作って受け入れましょう、とか。街にギャラリーがあるとか、洋服を見に行けるとか。バラまつりにあれだけ人が来ているのだから、どう街の中を歩いてもらうかっていう、そういう取組みが次の課題かと思うんですよね。中川 バラまつりはすごいよね。でもバスで来てそのままバスで帰っちゃう。僕少し前に中野市長さんとお話する機会があって、街中にも僕みたいな作家さんが何人かいるので、「街を回る観光ができないか」と考えているそうなんです。僕らみたいに工房兼自宅を安価で借りられると知れば、若い作家の中には、中野に縁がなくても来ちゃおうって人もいるでしょうし。編集 周辺の山でのスキーやバラまつりで中野に人が来るポテンシャルはあるんだけど、街の良さを知らずに帰ってしまう事が多いんですね。堀井 そう。やっぱり商売やってる僕らとしては、まずは「自分の所に人を呼ぶ」ってことだと思うけどな〜。栄えた街ってそこに商業があると思うんです。商業が無い時点で盛り上げても、何が面白いんだっていう。もしかして今の時点で人を呼んでも、満足させられないかもしれない。今後10年を見据えて、いかに空いてる店舗を埋めて、商業を作っていくか。採算取れる取れないに関係なく、そこで面白い事をやっている人がいるって情報にフックされて、僕らもできるかもって人たちが集まってくる。関 アーティストがいっぱいいるとか、おしゃれなスモールオフィスがあるとかでもいいし。堀井 商工会議所の方にも、僕たちみたいな事例もあるという風に紹介してもらえれば、ひとつのきっかけになるかもしれない。関 地方はやっぱり「人」ですよね。個人もそうだけど、横の繋がりも強い。堀井 都会に比べて面白い事をやっている人たちが集まりやすいから、新しい動きやモチベーションに繋がるんですよね。小坂 僕も同業者同士で食育の会を主催していたり、生産者の方々との繋がりはあります。若い感性で新しいものを作っている人や、昔ながらの地盤に根付いたものを作っている人や。堀井 ということは、それこそね、僕らでなんかやるっていう風になってもいいかなって。例えば僕だったらバッグのハンドメイド作家さんをここに呼んじゃうとか。中川さんなら、作品の構想からできるまでの流れをセミナーみたいな形で教えるとか、シェフのフレンチ講座とか。俺たちみんなで何かやっていきたいね!

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