唱歌「故郷」のふるさと 信州中野で暮らす
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9木工作家、埼玉県生まれ。中野市で「take-g toys」として寄木の立体作品や玩具の制作を始める。2012年より立体作品を制作する「中川岳二」と、玩具や家具中心の「take-g」に名義を分ける。立体作品の販売は中野市や東京で行われる個展のみ。ProFILE1take-g中川 岳二さんTALK ABOUT OUR CITYセレクトショップオーナー、埼玉県生まれ。2007年、中野市に服や小物等幅広く扱う「refalt」をオープン。patagoniaの正規代理店であり、またNew Balance特約店のためUSA限定商品など入荷。通販事業も展開し、全国的人気を誇る。ProFILE2refalt堀井 健司さん編集部 今日は中野で活躍されている若き事業主の皆さんにお集りいただきました。まずは皆さん、なぜ中野市で事業をしているのか。その理由を教えてください。中川 僕は木工作家をやるために、埼玉から中野市に移住しました。父方のおばあちゃんが中野にいて、古いアパートをやってたんですが、そこが空き屋になり、工房と住居にできるからと。堀井 僕は元々長野市で洋服店をやっていたんです。独立して軌道に乗ってきたときに、老朽化で店のビルが壊されることになって、移転先を考えました。常連さんを大事にっていうコンセプトはそのままに、なおかつ通販っていう無限の可能性にどう取組むか考えた時に、まずはブランドの取扱いが他店とバッティングのない都市を選ぼうと。須坂、上田にも名店があるので、中野が候補地になりました。在庫を置く場所もたっぷり取れるし。小坂 僕は生まれた小布施以外で住んだ事があるのが、ヨーロッパ。ヨーロッパだと、人口が少ない村でも郊外でも良いレストランってあって、落ち着いて食事できるんです。そこでうちも、郊外でやろうと。奥さんが山ノ内の出身だったんで、山ノ内寄りに家を建てて、初期投資を削る意味で自宅で始めたのが15年前。いざやってみると、少し遠くても美味しいもん食べたいってお客さんが来てくれます。関 僕は実家が志賀高原のスキー場の中なんです。それまで東京のスポーツアパレルブランドで働いていて、仕事で海外にいく機会が多かったんですけど、一番好きな場所がアメリカのオレゴン州にあるポートランドで。会社辞めた後ゆっくりするために僕だけ地元に戻って来て、スキーしてたんですけど、その時に思いついたんです。こっちでポートラントにあるようなカフェを開いたらどうかって。実は、嫁さんがコーヒー店でバリスタをしていて、いつか自分のカフェやりたいって夢を持ってたんです。ポートランドって、周りに隣接してるスキー場が多いんですよ。街にも良いカフェやショップがあり、ナイキの本社があったりとか、いろんなカルチャーが発信される場所。ふと考えて「あれ、中野ってポートランドに感覚が近いな?」と。13のスキー場にアクセスできるし、ダウンタウンはもっと活性化できる場所だって期待があって。じゃあここを起点に、僕らもカルチャーを発信していこうと。スキーにきたお客さんが街に来て、ご飯食べてお茶飲んで、買い物して、ああ楽しかったっていう、もう一つの楽しみ方を提案できるなって思って中野に決めました。編集 なるほど。中野で開業したからこそ良かったという点はありますか?堀井 逆に目立ちますよね。例えば長野市だったら、他にもたくさんお店があるから埋もれてしまう可能性もある。あと中野に来てから、北信の北の方のお客さんが一気に増えました関・小坂 うちもそうなんです。堀井 周辺地域から中野に入ってきてくれる人が多いってのはいいですよね。面白いことやってれば、少し遠くても人が来てくれる。小坂 でも僕が店を始めた十数年前には、周りの人から「中野でフレンチじゃ、絶対に人が入らないよ」って言われました。

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