おたりで暮らす 移住ガイドブック
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小谷の1年田舎で暮らして初めて見えてくる季節の表情。目まぐるしく変わる小谷村の四季はとても豊かです。4月雪解けと春の訪れ冬の間に降り積もった雪がようやく解け出し、暖かく感じる日が増えてくる。解け出した雪の下からちゃんめろ(ふきのとう)が顔を出し、長かった冬が終わりを告げ、春の訪れを実感させてくれる。5月塩の道まつり例年5月3日に行われる塩の道まつりは4,000人近く参加者が訪れる小谷村の一大イベント。昔の風情が色濃く残る旧街道を大勢の方たちと一緒に歩く。5月4日は白馬村、5月5日は大町市でも開催。6月美しい新緑と絶品の山菜小谷の1年でもっとも過ごしやすい季節。初夏の日差しに輝く新緑が山を覆い、爽やかな空気が小谷村全体を包む。また雪深い小谷村の山菜は一級品で、この季節は山菜採りを楽しむ村人も多い。7月夏山登山シーズンの到来山頂部の雪解けがようやく進み、7月下旬頃から夏山登山が本格化する。北アルプスの白馬岳や白馬大池、日本百名山の雨飾山などを目指して多くの登山者が小谷村を訪れ、雄大な景色を堪能する。8月涼しい夏と夏野菜の季節長野県の夏は涼しいイメージだが小谷村の夏は意外と暑い。とはいえ湿度が低いため都心の蒸し暑さに比べれば十分に爽やかで、日中も木陰に入れば涼しく、夜も窓を開けておくだけで快適に過ごせる。また夏野菜の収穫がピークを迎え、色とりどりの野菜が食卓を彩る。9月各集落でお祭り毎週のように各地区で開かれる祭りは各地区ごとに特色があり、長野県の無形民俗文化財に指定されている奉納芸能もある。近年は祭りの担い手の人手不足が叫ばれ、移住者の活躍が期待されている。10月絶景の紅葉とキノコ標高差があり、昼夜の寒暖の差が激しい小谷村の紅葉はとてもキレイ。特に標高が高い栂池自然園や鎌池の紅葉は見事で、この時期は見物客が多く訪れる。また、きのこを採りに山へ入る村人も多く、なめこや舞茸、平茸などが食卓に並ぶ機会が増える。11月冬支度の準備11月になると里山もすっかり紅葉に覆われ、寒さも厳しさを増す。例年11月中旬から下旬には降雪があるため、雪囲いを設置したりスタッドレスタイヤにはき替えるなど、冬に向けた準備が始まる。12月スキー場がオープン降雪が早い年は11月下旬にオープンすることもあるスキー場。例年12月下旬になればどのスキー場も全面オープンとなる。年末年始は多くのスキー客が訪れ、小谷村全体が活気づく。1月無病息災を願う「どんど焼き」1月中旬の小正月にいくつかの集落で行われる「どんど焼き」。雪に囲まれた暗闇のなかで輝く炎がとても幻想的で、地域の子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでが一同に会する冬のお祭り。2月降雪が続く厳しい冬1月から2月にかけて小谷村の晴天率は3割に満たないことがほとんど。毎日のように雪が降るといっても過言ではなく、除雪に追われて大変なことが多い。一方で、都会では決して味わえない雪国の冬を積極的に楽しもうとアクティブに活動する移住者も多い。3月明るく輝く冬の終わり日本各地で春の雰囲気が漂う3月でも小谷村はまだ一面の銀世界。ただしこの時期になると晴れ間が増え、雪が日光を反射して晴天時の景色は輝くように明るく、冬の終わりが近いことを実感できる。13
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