おたりで暮らす 移住ガイドブック
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「小谷に残る暮らしや風景は 都会とのパラレルワールドです。」猫つぐらも作って欲しいニャー前は時間があれば旅に出たいと思っていましたが、小機を織る絵里奈さん。小谷には古布を裂いて最後まで大事に使う「ぼろ織り」という民芸が残っています。元は大工さんの家だったという古民家。1階部分をカフェに改装中で、のどかな風景が目前に広がるくつろぎスペースに変身予定。そうです。現在、二郎さんは東京からのデザイン仕事も請け負いながら野菜を育て、絵里奈さんも協力隊の退任後は小谷に古くから伝わる民芸のぼろ織りに携わるなど、農と手仕事をベースにした暮らしを営んでいます。 そして、今おふたりは2016年春に向けて、現在住んでる中谷の集落内で[十三月]という古民家カフェの開業準備をしています。自分たちの作った野菜を使った郷土食をベースとした料理や自家焙煎のコーヒーを提供するとともに「人の集まれる場所を作りたい」というのが開業を決めた理由。ただ、家を見つけるまでにひと苦労があったとか。「空家は多いですし、『ここ使えば?』と声をかけてくれる方もいました。でも、私たちにはカフェを営業するという目標がありました。だからロケーション選びは慎雨飾山への登山や鎌池の紅葉狩りのアクセス上にあり、中谷の里が見渡せるという条件にかなう古民家を見つけることができました。 昔ながらの田舎が残っている小谷を「都会とのパラレルワールド」と例える絵里奈さん。お金を払えば何とかなる都会とは異なり、集落のことや自分たちの身の回りのことなど、自分でやることが苦でない人にはおすすめだと言います。「自分のやりたいことなど、この先の人生の芯となるものがあったほうがいいかもしれませんね」。その上で、田舎暮らしに大事な3つのことを教えてくれました。「過度に期待をしないこと。違いを否定しないこと。興味を持って自分の頭で考えること。心を開いて正直に付き合えば、きっと受け入れてもらえるはず」。二郎さんは竹細工の技術を習得中。上の絵里奈さんが普段使っているかごバックも二郎さんのお手製。谷に来てからそう思わなくなった。だって、興味を持てば村の暮らしでやりたいことがいっぱい出てくるんです。楽しいですよ」。そう語る高木絵里奈さんの前職は雑誌等に原稿を執筆するライター。夫の二郎さんはグラフィックデザイナー。フリーランスとして東京で仕事をしてきたおふたりは絵里奈さんが2011年に地域おこし協力隊として採用されたのを機に、移住してきました。小谷を選んだのは、趣味のスノーボードができて、農のある暮らしをできる場所だったことや、協力隊の募集があったから、という理由から。思いがあってもいきなりの新規就農は難しいと考えて、地域おこし協力隊という制度を活用した重。また気に入った物件があっても、残存荷物のことやご家族の意向などで断念せざるをえないことが何度もありました。物件を見つけるまでが思った以上に時間がかかりました」。その甲斐あって、「以7
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