移住者体験談
藏藤 春菜さん
移住先 | 長野市 |
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移住年月 | 2016年 |
年代 | 30代~40代 |
職業 | アクセサリー作家 |
制作に打ち込める場所
長野市南千歳に、アクセサリー作家・藏藤春菜さんのアトリエ兼SHOP「Fil et bijou」があります。刺繍糸とビーズだけを使った繊細なアクセサリーは、まるでジュエリーのようで、これまでに都内百貨店の企画展や蚤の市などに毎月参加し、数々の展示会や雑誌に紹介され、全国から人気を集めています。藏藤さんは、地元愛知県で管理栄養士として働きながら、アクセサリー制作を続けていましたが、「一度は地元を離れてみたかった」と27歳の時に、東京都墨田区に移住。友人の勧めも後押しして、上京して間もなく、起業することを決意。「Fil et bijou」名義で本格的に制作をスタートしました。そして、29歳の時に、結婚を機に長野市へ移住。それまでは、自宅で制作する日々を過ごしていましたが、「制作の風景を直接見てもらえるような場をもちたい」と考えていたため、アトリエ兼SHOPとしてお店をオープンさせました。「周りには、可愛がってくれる近所の方や、興味をもって訪ねてくれる人がいて、住み慣れた墨田の街にも似た、人のあたたかさがあると感じました。直接人に会えるこの場所で、落ち着いて制作に向かえて、ものづくりへの姿勢も変わりました」と話します。
お店づくりに携わってくれた長野の人たち
そんなお店をオープンするまでは苦労もあったそう。初めて住む土地で、伝手もなく、どうしたらいいかと不安に思っていた藏藤さん。そんなある日、何度か訪れていた「古道具そらしま」(長野市東町)で、思い切って店舗づくりの相談を持ちかけてみたところ、店主の高島浩さんが快くサポートしてくれることとなり、急速にお店づくりがスタートしていきました。電気工事や、什器制作、壁面塗装など、高島さんを中心に長野市の人たちが一緒になってお店づくりに携わってくれました。そうして、色々な人がお店に愛着をもって関わってくれたことがきっかけとなり、今では噂を聞きつけて来てくれるお客さんも。ゆるやかな人のつながりを感じ、今では友だちのように関われる人が増え、お店にも私生活にもいい刺激を受けているそうです。
メッセージ
移住してから、周りの人がどんどん色々な人を紹介してくれました。長野の人たちのネットワークでお店づくりができて、達成感も人一倍でした。その人たちとは今では友だちのようなお付き合いができています。知恵や情報を交換できるような刺激し合える人たちとのつながりに感謝しています。