移住者体験談
山崎嘉貴さん
移住先 | 飯田市 |
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移住年月 | 2007年1月 |
年代 | 40代 |
家族構成 | 夫婦 |
職業 | 自転車店経営 |
飯田の自転車チームの監督に就任
25歳まで自転車競技の選手として、競技の本場のフランスにも滞在し、競技生活を送っていました。日本に帰ってからはサラリーマンをしていたのですが、2005年にツアー・オブ・ジャパン(日本の自転車ロードレース)南信州ステージが飯田で初めて開催され、その時に初めて飯田を知りました。数年後にそのホームチームとして、かつて所属していた自転車チームが飯田に拠点を置くこととなり、自分としては、日本でもフランスのように自転車競技が盛んになることを希望しており、地域チームの存在が自転車文化の発展になるとの思いから、チームの監督として就任することにしました。
競技スポーツとしての自転車を普及したい
飯田は何もないところがいいところだと思います。フランスの田舎町と似ています。フランスの田舎では、余暇を過ごすところが少ない分、イベントが盛んで、人が集まります。また、自転車競技がサッカーに次いで盛んなのも、施設がなくても公道でできる手軽なスポーツだからです。フランスではツール・ド・フランスという世界最高峰の自転車レースがあり、それを目指して皆自転車競技を始めます。選手になれなかった人も、次世代に望みをかけて育成する側になるのはサッカーと同じですね。日本では自転車の選手というと競輪選手のように思われてしまいますが、フランスのように競技スポーツとして、多くの人が親しめる環境が整ってくればいいな、と思っています。
そういう意味でも、飯田は自転車選手が好むような高低差のある公道がありますし、スポーツはこれ、という定まったものがない分、可能性があると感じています。もっと多くの市民が自転車に親しめるイベントがあるといいと思います。
あとは、もっと地域の情報を発信してほしいですね。旅行に行くと、道の駅などで地域の情報が得られ、食や郷土の文化に触れることができます。そんな拠点が飯田は少ないと感じます。
事業をするなら、その場所で情報収集を
きっかけは自転車チームの監督でしたが、今は自転車店を経営しています。事業を起こすにあたり、マーケティング情報があまりないことに苦労しました。もし、同じように事業をしたいと思う方がいれば、まずそこで営業している人の話を聞くことをお勧めします。自分は、現在インターネットを通じた販売やアパレル事業も行っており、自転車専門店だけではやっていけないことを痛感しています。これから事業をされる方は、インターネット販売が必須になると思います。また、飯田はお店の集まった市街地もありますが、自分は郊外である今の場所で、田舎暮らしに求める環境と望んだ自転車店の雰囲気を見つけました。