移住者体験談
関 良祐さん・理恵さん
移住先 | 中野市 |
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移住年月 | 2016年4月 |
年代 | 40歳代 |
家族構成 | 夫婦 |
職業 | 果樹農家 |
果樹といえば中野
「農業を仕事にしたい」と東京での会社勤めから転身し、小諸市にある長野県農業大学校で1年、さらに中野市の果樹農家(里親農家)の元での1年の研修を経て、2016年4月から中野市で本格的にぶどう栽培に取り組み始めた関さん夫婦。
二人にとって、長野県は何回も旅行に来ていて愛着があったことに加え、新規就農者の支援体制が充実していました。農業の中でも特に果樹がやりたかったという良祐さんは、「東京のスーパーで中野市産のぶどうをよく見かけていて、『果樹といえば中野』というイメージが強かったです。希望していた中野市の里親農家さんに受け入れてもらえたこともあり、中野市に移住して就農することを決めました」と話します。
四季の移り変わりがはっきり感じられる
里親農家さんの親戚の家を間借りしてスタートした中野市での生活は、自然の豊かさと人の優しさなど、驚きと感動にあふれていたという関さん夫婦。「春には花が咲き、夏は緑が濃くなり、秋には葉が紅く色づき、冬は真っ白な雪に包まれ、四季の移り変わりがこんなにはっきり感じられるのは、今までにない経験でした」と理恵さんは笑顔で話します。
住みやすい『ほどよい田舎』
「近所の方も私たちを気に掛けてくれて、野菜を届けてくれたり、畑の心配もしてくださいます。中野市は畑も山もたくさんある一方、市街地に出ればスーパーもたくさんあり、住みやすい『ほどよい田舎』だと思います」と話す良祐さん。
近所の方から園地の一部を借りることができた関さん夫婦は「自分たちが作ったものを食べてくれた人が『おいしい』と言ってくれること、そして自然の中で季節を感じながら夫婦二人揃って仕事をできることが本当に幸せです」と話します。
笑顔が集まる場所に
雄大な高社山の麓の畑で農作業をして、北信五岳の美しい山並みを見ながら家路に就く日々は、東京での会社員生活と比べると、疲れ方が全く違うといいます。
農業を通じて同年代の親しい仲間もできたという関さん夫婦は「食べた人が幸せになれる農産物を作っていきたい」と語ります。人の笑顔が集まる場所にという思いで名付けた『信州中野つどい農園』では、手塩にかけたぶどうが収穫のときを迎えていました。